カフェや御朱印、アニメの舞台など、誰かが地図に残した場所を、ジャンルや地域ごとにまとめて探せる。ディグランドが運営する地図公開サイト「THE MAP」が、10周年に合わせて全面リニューアルしました。外出先で近くのスポットを探す機能も加わっています。
地図に載る投稿はどう選ばれ、場所の情報が変わったときはどうなるのでしょうか。ディグランド株式会社の代表取締役、阿部紘士さんに、公開の仕組みと地図を重ねる面白さを聞きました。
ジャンルや市区町村の地図を一枚に
発表資料によると、THE MAPは地図作成・共有アプリ「Diground」と連動する公開サイトです。旧サイト名もDigroundでしたが、今回の刷新でTHE MAPへ変更。作成アプリの名前はDigroundのままです。

これまでは、それぞれの利用者が作った地図を一枚ずつ開いて場所を確かめる必要がありました。新機能では、公開された地図のスポットをカフェや温泉などのジャンル別、あるいは市区町村別に一枚へまとめて表示できます。

例えばカフェのページでは、注目スポットや地図のほか、作成者と関連する地図の一覧も見られます。発表時点で12ジャンルと570件超の市区町村ページが用意されています。



阿部さんによると、ジャンル別では全国のスポットの密集や重なりから、人気の場所が見えやすくなります。地域別では、普段グルメを調べる人が近くの観光スポットやアニメの舞台、壁の模様に気づくなど、日常の行動範囲でも思いがけない発見につながる可能性があるといいます。

ガイドブックにない場所や、近くのスポットも
投稿される場所は飲食店や観光地だけに限りません。発表資料では、電信柱の模様を集めた「所沢コビト図鑑」や、富士山の撮影スポット、ハワイの壁画アートなど、利用者独自の切り口が紹介されています。

新設された近くのスポットでは、現在地を使って掲載地点を近い順に探せます。旅行先だけでなく、いつもの街で周辺を見渡す入口にもなりそうです。現在地を使う機能なので、位置情報の利用を選ぶ際には端末側の設定を確認してください。

公開には5スポット以上の地図が必要
アプリで作られた地図がすべて公開サイトに載るわけではありません。阿部さんは、利用者登録後に公開用の地図を作り、5つ以上のスポットを登録する必要があると説明します。この手順によって、冷やかしやテストの投稿を大幅に減らせるといいます。
さらに、誤操作と思われるものや利用規約に反するものを見つけた場合は、運営事務局が不定期に非公開の手続きを行います。発表時点では、アプリ内の公開設定などの条件を満たした2万2,000件超のスポットがサイトに掲載されています。
情報が変わったとき、記録として残る価値も
地図やスポットは作成者がいつでも編集できます。閲覧者が誤りなどに気づいた場合は、アプリの通報機能やTHE MAPのお問い合わせから運営へ知らせることができ、事務局が確認して対応するといいます。
一方、阿部さんは、このサービスは店の最新情報を正確に届けることを主な目的としていないとも話します。Digroundは「地図上に思い出をタイムカプセルとして埋める」という発想から始まり、作成者が更新しなければ当時の記録が残ることにも価値があると考えているそうです。訪問を計画するときは、営業時間や営業状況を店舗・施設の公式情報でも確かめたいところです。
個人の利用はアプリ・公開サイトとも原則無料と案内されています(2026年11月時点)。詳しい使い方や最新の案内はTHE MAPで確認できます。
本記事は取材回答と公開情報に基づいて制作しています。画面は発表時のものです。取材記事の編集方針












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