株式会社ティアソスは、AI見守りアプリ「THIALOG(ティアログ)」のAndroid版を2026年10月9日に提供開始しました。親と家族でiPhoneとAndroidの機種が異なっていても利用できます。設定した時間にAIの「ティアネ」が電話し、会話の要約を家族へ届けるサービスです。発表資料によると、親と家族の双方に対応スマートフォンと初期設定が必要です。
開発会社への取材では、話す人のペースを尊重する会話の工夫や初期設定の考え方、親子で利用を振り返る際の視点を聞きました。
沈黙をすぐ質問で埋めず、一度に長く話さない
ゆっくり考えながら話す人に向けて、どんな工夫をしているのでしょうか。同社は、会話の途中に沈黙があっても、すぐ次の質問へ進まず、相手が言葉を探す時間を大切にしていると回答しました。話す速さもゆっくりにし、一度に長々と話さないようにしているといいます。
昔の出来事を思い出せない場合も、無理に聞き出すことはしないとのこと。正確な答えを引き出すことよりも、思い出話を楽しんでもらうことを重視する考え方です。
一番大切にしているのは、相手のペースに合わせて、無理なく会話を楽しんでもらうことです。
株式会社ティアソスの取材回答より
待つ時間などの細かな調整についても検証している一方、今回の回答では、まだ合成音声を使った検証段階と明かしています。今後は実際に高齢の方々に使ってもらい、自然で心地よい会話に近づけたいとの説明でした。ここで紹介するのは開発上の工夫と目標であり、利用者による効果の実証ではありません。
家族が時間を設定し、本人の操作を減らす
初めて使う人の反応を受けて変えた画面や案内について尋ねると、実際の利用者の声をもとに変更した事例は、これから積み重ねる段階との回答でした。そのうえで、開発当初から、高齢の方本人に難しい操作をできるだけ求めないことを意識しているといいます。
具体的には、電話をかける曜日や時間を家族が先に設定し、本人側では家族が送ったセットアップコードでつなぐ仕組みです。回答では8文字のコードと、Android版のQRコードによる読み取り方法が紹介されました。また、設定中にはティアネが、電話に出て話すという使い方を短い言葉で説明するとしています。

コードの入力だけで、すべての準備が済むわけではありません。公式のご利用ガイドでは、アプリのインストール、ログイン、データ利用への同意、マイクの許可なども案内しています。家族が一緒に初期設定を進め、その後の日常の操作を少なくする設計として捉えると、導入時に必要な支えが見えてきます。
最初の1ヶ月は、生活リズムと会話の楽しさを振り返る
無料期間に何を確かめるとよいかについて、同社は、本人が無理なく楽しく続けられているかを一番に見てほしいと回答しました。電話の時間が食事や外出と重なっていないかなど、普段の生活リズムとの相性から確認する提案です。
話した後に「今日はこんな話をしたよ」と楽しそうに伝えてくれる、電話を楽しみにするようになる。回答では、こうした様子を、家庭に合っているかを考える際の例として挙げています。実際の利用者の体験談として紹介されたものではなく、家族が振り返るための観点です。
私たちは、AIが家族の代わりになるべきだとは考えていません。むしろ、AIとの会話をきっかけに、家族同士の会話がもっと増えてほしいと思っています。
株式会社ティアソスの取材回答より
たとえば、要約レポートに公園へ行った話があれば、その話題を家族からの電話につなげる。同社はそんな使い方を挙げています。公式の会話・レポートの説明も、仕組みを理解する材料になります。こちらに掲載された会話は説明用サンプルで、実際の利用記録ではありません。使い始める前には、何を家族と共有するかを本人と話し合うことも大切です。
親と家族の両方にスマートフォンと初期設定が必要
公式サイトによる対応環境は、iOS 17以降のiPhone、またはAndroid 8.0以降のスマートフォン。親と家族の両方にアプリと初期設定が必要で、固定電話やガラケーには対応していません。通話はインターネット経由で、Wi-Fiまたは4G以上の通信環境が必要です。電話回線の通話料はかかりませんが、データ通信料は利用者の負担となります。
| 見守られる人数 | 月額料金(税込) |
|---|---|
| 1人 | 2,480円 |
| 2人 | 4,500円 |
| 3人 | 6,980円 |
最初の1ヶ月は無料で、終了後は選んだプランで自動更新されます。見守る家族の人数による追加料金はありません。料金・対応環境は2026年10月25日に確認した情報です。申込時には、公式の料金・解約・利用条件と、購入画面の更新条件を確認してください。
THIALOGは緊急通報・駆けつけや医療上の診断を行うサービスではありません。AIの要約や気になる発言の検出は、正確性やすべての変化の検出を保証しません。表示だけで状況を決めつけず、必要なときには本人に直接確認することが、公式案内でも勧められています。
※本記事は株式会社ティアソスの取材回答と公開情報をもとに制作しました。編集部による通話や見守りの実利用レビューではありません。画像は同社のサービス説明資料です。制作方法は取材記事の編集方針をご覧ください。












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