私も驚いた!マレットジャパンアートオークションで知る現代美術の奥深さ【ヴォルス、ロンゴ徹底解説】

私も驚いた!マレットジャパンアートオークションで知る現代美術の奥深さ【ヴォルス、ロンゴ徹底解説】

AKIMOTO

ライター紹介:
プレスリリース業界歴10年の経験を持つMONOLABファウンダー兼編集長。マーケティング経験と独自の視点で、注目すべきプロダクトを厳選。最新のAIツールも活用しながら、プレスリリース1万件以上/月を効率的に分析し、真に価値あるトレンドを発掘。読者から「知りたかった情報が見つかる」と評価され、立ち上げから3ヶ月で月間30万PVを達成。

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アートの祭典、半蔵門に集結! MALLET JAPANが贈る2025年12月のモダン&コンテンポラリーアートオークション

2025年12月4日、アート愛好家たちの熱い視線が東京・半蔵門に注がれます。日本有数の美術品専門オークション会社であるMALLET JAPANが、モダンから現代美術まで、欧州作家の希少な作品を豊富に揃えた大規模なアートオークションを開催するからです。今回は、ライブ配信型のオンラインオークションと、会場での競りを行う通常オークションの2セールが同日開催。総勢221点もの珠玉の作品が、新たなコレクターの手に渡る瞬間を見届けられる、またとないチャンスです。

アート界の架け橋、MALLET JAPANとは?

AUCTION HOUSE MALLET JAPAN

MALLET JAPANは、2005年の創業以来、近代から現代の美術品を中心に扱い、年間5~6回の大規模なオークションを東京の自社会場で開催しています。私が特に注目しているのは、その卓越した国際的な実績です。国内でいち早く海外マーケットの開拓に力を入れ、オンライン入札システムの構築や緻密な宣伝戦略を通じて、ヨーロッパ出身の知名度の低い作家の作品でも海外からの入札を増やし、ワールドレコードに近しい実績を次々と打ち立ててきました。

「公正かつ誠実」という経営理念のもと、国境を越えてお客様と大切な絆を築き上げてきたMALLET JAPAN。その活動は、単に美術品を売買するだけでなく、日本のコレクターと世界の優れたアート作品を結びつけ、日本の美術市場を活性化させる重要な役割を担っていると言えるでしょう。確かな審美眼と信頼性で、「確かなもの」を届ける彼らのオークションは、常にアート界の注目を集めています。

時代を超えて輝く、注目の逸品たち

今回のオークションには、特に心を揺さぶる2つの作品が登場します。

1. 深遠なる眼差し:ヴォルス《眼の代わりに写真機》

展示されたアート作品とオークションの告知

今回のオークションカタログの表紙を飾るのは、ヴォルスの **《眼の代わりに写真機》 **(1947年制作の水彩作品)です。ヴォルスは、第二次世界大戦後のフランスで誕生した抽象絵画運動「アンフォルメル」(非定型の絵画表現を追求する芸術運動)の中心的存在として知られるドイツ出身の作家。彼は1930年代に写真家として頭角を現した後、戦時中の収容生活中に水彩画やドローイングに没頭するようになります。

この作品の魅力は、人物の顔と写真機が融合したかのような、見る者を捉えて離さない神秘的なイメージにあります。写真家としての自身の経験が色濃く反映されているようで、まさにヴォルス自身の自画像、あるいは彼自身の内面を映し出す鏡のようにも感じられます。さらに驚くべきは、彼の表現が1950年代後半の日本の「アンフォルメル・ブーム」において、瀧口修造や吉原治良といった多くの批評家や作家に大きな影響を与え、日本の抽象表現の形成に刺激を与えたという事実です。アートという名のタイムカプセルが、時を超えて私たちの目の前に現れる、そんな感覚を覚える一作です。

2. 時代を切り取る一瞬:ロバート・ロンゴ《「Men in the Cities 1990」より IV/ V》

次に紹介するのは、アメリカを代表する現代アーティスト、ロバート・ロンゴによるリトグラフ作品 《「Men in the Cities 1990」より IV/ V》 です。ロンゴは、写真のような精密さで描かれる大判のチャコール作品で世界的に知られています。

この 《Men in the Cities》 シリーズ(1979年〜)は、彼の代表作の一つ。スーツ姿の男女が激しく身体をよじる瞬間を、劇的なコントラストのモノクロームで描写し、束縛と解放の間の一瞬の感情を見事に捉えています。見ていると、まるで目の前でシャッターが切られたかのような緊張感と、動き出しそうな躍動感に引き込まれます。 この作品は1990年に5枚組のリトグラフとして、日本の西武百貨店を出版元として発表されたという背景も興味深いポイントです。作者の筆跡が力強く感じられるほどの大判な版画作品で、現代アートコレクションに加える価値は計り知れないでしょう。

オークションに参加するには?実用的な参加ガイド

オンラインオークションの告知画像

今回のオークションは、会場での競りだけでなく、オンラインでも気軽に参加できるのが大きな魅力です。

1. 《M-Live Auction》で手軽にアートデビュー! オンライン限定の 《M-Live Auction》 は、版画作品から一点ものまで、ご参加いただきやすい価格帯から競りがスタートします。スマートフォンやPCから、あなたのライフスタイルに合わせてアートの世界に飛び込める絶好の機会です。

2. カタログをチェック! 出品作品の詳細は、MALLET JAPANのウェブサイトトップページ、またはISSUUのオンラインカタログで、誰でも無料でご覧いただけます。気になる作品が見つかったら、じっくり品定めしましょう。

3. 下見会で作品を間近に! アート作品は実際に見てこそ真の魅力が伝わるもの。東京都千代田区麹町のオークションハウスでは、下見会が開催されます。オンラインのコンディションレポートと合わせて、実物で作品の状態を確認することをおすすめします。

  • 日時:
  • 2025年11月28日(金) 10:00~18:00
  • 2025年12月 1日(月) 10:00~18:00
  • 2025年12月 2日(火) 10:00~18:00
  • 2025年12月 3日(水) 10:00~14:00 ※最終日は終了時間が異なります

4. オンライン同時入札でどこからでも参加! MALLET JAPAN独自のオンライン同時入札(ONLINE LIVE BIDDING)システムを利用すれば、PCやスマートフォンを通じて外出先からでもリアルタイムでオークションに参加できます。

  • 参加手順:
  1. MALLET JAPAN HPから無料会員登録。
  2. オークション開催日ごとに参加申請。
  • 電話入札申込みは12月2日(火)18時まで。
  • 書面入札・オンライン同時入札の参加申請は12月3日(水)18時まで。

最新情報は、MALLET JAPANの各SNSアカウントでも随時更新されていますので、ぜひフォローしてチェックしてみてください。

オークション詳細

2025年12月4日のオークションの告知画像
  • 開催日: 2025年12月4日(木)
  • 開催時間:
  • M-Live Auction:12時開始予定
  • マレットオークション近現代アートセール#251204:15時開始予定
  • 会場: マレットジャパンオークションハウス
  • 所在地: 東京都千代田区麹町1-3-1 ニッセイ半蔵門ビル1F
  • 会社HP: https://mallet.co.jp/
  • お問い合わせ: [email protected]

歴史に名を刻む巨匠たちの作品から、現代アートの最先端をいく作品まで、多様な魅力が詰まったMALLET JAPANのアートオークション。あなたもこの機会に、自分だけのアートとの出会いを探してみませんか?

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