ウイスキー愛好家の皆さん、アート好きの皆さん、そして神戸を愛する皆さん、朗報です!
兵庫県神戸市に拠点を置く「神戸蒸溜所」から、なんとも胸躍るニュースが飛び込んできました。なんと、人気ポップアートブランド「tokidoki」とコラボレーションしたウイスキー「PURE MALT WHISKY -望み-」が、世界的に権威ある品評会で金賞を受賞したのです。
これだけではありません。同蒸溜所の「UMESHU GIN」と「UMESHU WHISKY」も、揃って銀賞を獲得。神戸のクラフトスピリッツが、世界の舞台で華々しい評価を受けたという、この快挙に心が高鳴りますね。
煌めく金賞受賞!「PURE MALT WHISKY -望み-」の魅力に迫る
概要:アートと熟成が織りなす「望み」
神戸蒸溜所の「PURE MALT WHISKY -望み-」は、イタリア人アーティスト、シモーネ・レーニョ氏が手掛けるポップアートブランド『tokidoki』との異色のコラボレーションによって誕生しました。このユニークな一本が、「Spirits Selection by CMB 2025」という国際的なコンクールで、栄えある金賞に輝いたのです。
私がこの知らせを聞いてまず心を奪われたのは、そのパッケージデザインです。シモーネ氏によるオリジナルデザインは、ボトルを手にした瞬間から特別な体験を予感させます。日本の"望み"という言葉と、tokidokiのポップな世界観が見事に融合しているのがわかります。


特徴:ミズナラ樽と神戸の風土が育む、深遠な味わい
この「望み」の真髄は、その製法にあります。
- 厳選されたモルト原酒: まず、3年以上熟成されたスコッチのモルト原酒が厳選されています。これがウイスキーの骨格を形成します。
- ミズナラ樽による追加熟成: そして、私が特に注目したのは「ミズナラ樽」での17ヶ月にわたる追加熟成です。ミズナラ樽は「ジャパニーズオーク」とも呼ばれ、独特のオリエンタルな香りと、深く複雑な風味をウイスキーにもたらすことで知られています。神戸の風土の中でゆっくりと時を重ねることで、このウイスキーは唯一無二の個性を手に入れたのでしょう。
- 神戸の軟水が引き出す優しい口当たり: 割り水には、兵庫県神河町名水街道から湧きいずる軟水を使用。これにより、深いコクと豊かな香りはそのままに、驚くほどの呑みやすさを兼ね備えた逸品に仕上がっています。
まさに、スコットランドの伝統と日本の自然、そして神戸のクラフトマンシップが融合した、国境を越える一杯と言えるでしょう。
価格と購入方法(現時点では不明ながら)
残念ながら、具体的な価格は公表されていませんが、これだけのストーリー、品質、そして国際的な金賞という評価を考えると、特別な一本としての価値は非常に高いと言えるでしょう。
自分へのご褒美はもちろん、大切な方への贈答品としても最適です。神戸蒸溜所の公式サイトや、提携する酒販店などで取り扱いがあるはずなので、ぜひチェックしてみてくださいね。
もう一つの輝き!銀賞に輝く「UMESHU GIN」と「UMESHU WHISKY」
「望み」の金賞受賞も素晴らしいですが、神戸蒸溜所の他の2商品も「Spirits Selection by CMB 2025」で銀賞を獲得しています。それが「UMESHU GIN」と「UMESHU WHISKY」です。

これらは和歌山県の南高梅を使用した濃厚な梅酒をベースにしたリキュール。日本の「梅酒」という伝統的なお酒が、世界の舞台で認められたことは、私たち日本人にとっても誇らしい限りです。
- UMESHU WHISKY: 麦の香りが優しく広がり、梅の甘酸っぱさと見事に調和した、まろやかな味わいが特徴。食後のデザートワインのように楽しんだり、ロックでじっくりと味わうのも良さそうです。
- UMESHU GIN: こちらは神戸の素材をたっぷりと使用したジンをブレンド。飲んでみると、まるでクラフトコーラのようなスパイシーな香りが弾けるというから驚きです。トニックウォーターで割ってジントニック風に、あるいはソーダで割って爽やかに楽しむのも良いでしょう。
梅酒と洋酒という、一見すると意外な組み合わせですが、その相性の良さが世界に認められたことは、新たな味わいの可能性を示してくれています。
世界が品質を認める証「Spirits Selection by CMB」とは?
今回の受賞をさらに重くするのは、その審査基準の厳しさです。
「Spirits Selection by CMB」は、正式名称を「コンクール・モンディアル・ド・ブリュッセル スピリッツ部門」といい、世界で最も権威ある蒸留酒品評会のひとつとされています。
- 世界中の専門家による審査: 50カ国以上から集まった専門家が審査員を務めます。
- ブラインドテイスティング: 銘柄を伏せた状態でテイスティングを行い、純粋に「品質のみ」に基づいて評価・採点されます。
- 厳格な基準: メダルが与えられるのは、全出品数のわずか30%のみという狭き門。
つまり、神戸蒸溜所のお酒が受けた評価は、単なる人気や話題性ではなく、確かな品質が世界中のプロフェッショナルに認められた証なのです。
アート界の仕掛け人「tokidoki」:日本文化への愛を世界へ
今回のコラボウイスキー「望み」の魅力のもう一つの柱が、ポップアートブランド『tokidoki』とその生みの親であるシモーネ・レーニョ氏です。

- ロサンゼルス発、世界へ: アメリカ・ロサンゼルスを拠点とするtokidokiは、これまでにディズニー、サンリオ、ユニクロなど、そうそうたる有名ブランドとコラボ商品を展開してきました。
- 日本からのインスピレーション: ブランド名が日本語の「時々」に由来していることからもわかるように、日本のポップカルチャーから大きな影響を受けています。そのキャラクターたちは、ポップで独特な色使いと、一つ一つに名前がつけられた個性で、世界中のファンを魅了しています。
- 大阪万博との繋がり: さらに、シモーネ氏は2025年大阪万博のイタリアパビリオンのマスコットキャラクター「イタリアちゃん」のデザインも手掛けています。イタリアの色とシンボルに、日本らしい「かわいい」要素が詰まったこのキャラクターは、すでにネット上で大きな話題を呼んでいます。

シモーネ氏の描くキャラクターは、ただ可愛いだけでなく、どこか洗練されたアート性を感じさせます。「望み」のパッケージからも、彼の日本文化への深いリスペクトと、遊び心が見て取れるのではないでしょうか。
tokidokiの公式HPで、その魅力的な世界を覗いてみるのも面白いですよ。
復興と革新のシンボル「神戸蒸溜所」の挑戦
今回、世界が認めたお酒を生み出した「神戸蒸溜所」は、2022年に開所したばかりの新しい蒸溜所ですが、その背景には深い物語があります。


- 震災からの復興: 阪神淡路大震災の影響で製造が止まってしまった「神戸ワイナリー」の施設を復活させ、蒸留酒の製造を開始しました。これは、地域に対する深い愛と、困難を乗り越えようとする強い「望み」を感じさせます。
- 地域との連携: 神戸の豊かな素材を積極的に活用し、地元地域と連携した商品づくりにも取り組んでいます。これぞまさに、地方創生とクラフトスピリッツの融合。
- 伝統と革新の融合: さらに注目すべきは、30年前に神戸ブランデーを製造していたという直火蒸留釜「アランビック・シャラント」を使い、葡萄香るウイスキーという新たな挑戦をしている点です。伝統的な設備で全く新しい価値を生み出そうとする姿勢に、私は心を打たれました。
神戸蒸溜所は、ただお酒を造るだけでなく、地域の歴史と未来を紡ぐ、まさに希望の蒸溜所と言えるでしょう。彼らの今後の挑戦にも、目が離せません。
神戸蒸溜所の活動は、公式サイトや以下のSNSアカウントでチェックできます。
- X(旧Twitter):@kobe_distillery
- Instagram:@kobe_distillery
- Facebook:@kobedistillery
まとめ:神戸から世界へ羽ばたく「望み」
神戸蒸溜所が今回の国際的な品評会で示した成果は、単なる受賞にとどまりません。それは、神戸という土地が持つ豊かな可能性、日本のクラフトマンシップの高さ、そしてアートとスピリッツが融合した新たな価値創造の証です。
「PURE MALT WHISKY -望み-」は、その名の通り、未来への希望を込めた一杯。UMESHUシリーズも、日本の伝統とモダンな感性が溶け合った新しいお酒の形を示してくれています。
ぜひ皆さんも、この「世界が認めた神戸のお酒」を手に取り、その深い味わいと、込められた物語を体験してみてください。きっと、特別な時間が訪れることでしょう。