「もったいない」がおいしいに変わった!信州生まれのチョコ専門店が仕掛けた、小さくても大きな一歩
皆さん、食品ロスって、どこか他人事ではないけれど、実際にどうすればいいのか悩んでいませんか? 家庭での食べ残しはもちろん、実は食品を製造する現場でも、味や品質には問題ないのに、形が不揃いだったり規格外だったりするだけで廃棄されてしまう部分があるんです。
そんな「もったいない」に真正面から向き合い、驚くほどおいしい形に変身させたチョコレートが登場しました。今回私が注目したのは、信州発のチョコレート専門店「信州ショコラトリーGAKU」さんの、あるユニークな新しいお菓子です。
今回の主役は「あのチョコサンド」の隠れた逸品
長野県松本市に本店を構える「信州ショコラトリーGAKU」さん。信州の豊かな自然や旬の食材を活かした美しいチョコレート菓子で知られています。中でも多くの方に愛されているのが「GAKUチョコレートサンド」。風味豊かなガナッシュを挟んだ看板商品です。
この「GAKUチョコレートサンド」を作る過程で、どうしても発生してしまうのが、ガナッシュの両端部分。味は全く同じ、最高級チョコレートから作られたこだわりのガナッシュなのですが、サンドの形にする際に切り落とされてしまうのです。これまではやむなく廃棄されていた、いわば“はじっこ”。
この「はじっこ」が、この度、まったく新しいお菓子として生まれ変わりました。その名も「チョコサンドのはじっこ~生チョコキューブ~」です!
初めて名前を聞いた時、思わず「え、はじっこ!?」と二度見してしまいました。でも、そこに隠されたストーリーを知れば知るほど、単なるお菓子ではない、作り手の温かい想いが詰まっていることに気づかされます。
「はじっこ」に秘められた熱い想い
「もったいない」という気持ち。これは日本の文化にも深く根ざしていますよね。信州ショコラトリーGAKUさんも、看板商品のガナッシュの「はじっこ」が捨てられてしまうことに、長年強い問題意識を持っていたそうです。
なぜなら、その「はじっこ」には、看板商品と全く同じ、選び抜かれた最高級チョコレートで作られたガナッシュが使われているから。形が違うだけで、その美味しさは本物。これを何とか活かせないか、と開発チームが試行錯誤を重ねた結果生まれたのが、今回の「生チョコキューブ」なんです。
これは本当に素晴らしい取り組みだと感じます。美味しさを追求するプロフェッショナルでありながら、同時に食品ロスという社会課題にも真摯に向き合う姿勢。そして、その解決策が「新しいおいしいものを作る」という、最も得意な方法であること。
単に「余ったから使いました」ではなく、「この『はじっこ』の美味しさを最大限に引き出すにはどうすればいいか?」と、ガナッシュ本来のなめらかさや濃厚な風味を活かす形を追求した結果が「生チョコキューブ」なんですね。ここにも、職人さんのこだわりを感じます。
気になるその味わいと価格は?
さて、一番気になるのはそのお味ですよね。
「チョコサンドのはじっこ~生チョコキューブ~」は、前述の通り、看板商品と同じガナッシュを使用しています。つまり、最高級チョコレートが織りなす濃厚で上品なカカオの風味がそのまま楽しめるということです。形は不揃いかもしれませんが、口に入れた瞬間に広がるなめらかさや深みは、本物の生チョコそのもの。
そして、驚くべきはその価格です。なんと、350円(税込) 。
あのこだわり抜かれた最高級ガナッシュを使った本格的な生チョコが、この価格で手に入るなんて! もちろん、製造過程で発生する副産物をアップサイクルしているからこその価格設定だと思いますが、消費者にとっては、 「おいしいものを手軽に楽しめて、しかも環境にも優しい選択ができる」 という、これ以上ない魅力的な提案です。
個人的には、この価格設定そのものにも、メーカーさんの「多くの人にこの取り組みを知ってもらい、気軽に食品ロス削減に参加してほしい」というメッセージが込められているように感じました。ちょっとした自分へのご褒美や、食品ロスに関心のある友人への手土産にもぴったりではないでしょうか。間違いなく、価格以上の価値がある、「食べる社会貢献」と言えるでしょう。
手に入れるには?販売情報
この気になる「チョコサンドのはじっこ~生チョコキューブ~」は、以下の場所で購入できます。
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店舗販売:
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信州ショコラトリーGAKU 松本店 (長野県松本市深志1-1-1 MIDORI松本2F)
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信州ショコラトリーGAKU 名古屋店
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通販:
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信州ショコラトリーGAKU 公式ECサイト: https://gaku-online.myshopify.com/collections/chocolate-edge
ただし、重要な注意点があります。 この商品はあくまで「GAKUチョコレートサンド」の製造過程で出る「はじっこ」をアップサイクルしているため、個数限定での販売となります。常に手に入るとは限らない、ちょっとした「出会い」の要素も含まれているようですね。見かけたらラッキー!と、ぜひ手に取ってみてください。
信州ショコラトリーGAKUってどんなお店?
最後に、今回の「チョコサンドのはじっこ」を生み出した「信州ショコラトリーGAKU」さんについて、もう少しご紹介させてください。
信州は、美しい自然と澄んだ空気、そして豊かな農産物に恵まれた土地です。また、古くから工芸や芸術文化が盛んな地域でもあります。信州ショコラトリーGAKUさんは、そんな信州の素晴らしい魅力をチョコレートという形に詰め込み、全国に発信されています。
信州産の素材をはじめ、全国各地の美味しい素材とのコラボレーションも積極的に行っているとのこと。今回の「チョコサンドのはじっこ」のように、美味しいものを生み出すだけでなく、社会や地域への貢献も視野に入れたモノづくりをされているのが伝わってきます。
今後も、信州ならではの新しいチョコレートスイーツを生み出し、信州を代表するお土産菓子となることを目指しているそうです。今回の取り組みからもわかるように、彼らの「チョコレートと真摯に向き合う姿勢」は、きっとこれからも私たちを驚かせ、楽しませてくれることでしょう。お店の詳しい情報や他の商品については、以下の公式サイトをご覧ください。
- 信州ショコラトリーGAKU 公式サイト: https://www.saica.co.jp/gaku/
まとめ:おいしい選択が、未来につながる
今回の「チョコサンドのはじっこ~生チョコキューブ~」の誕生は、まさに「もったいないを、おいしいに。」変える素晴らしい事例です。
最高級の素材を使った本格的な生チョコを、手頃な価格で味わえる喜び。 そして、その美味しいチョコレートを食べることで、少しでも食品ロス削減に貢献できるという満足感。
この小さなキューブには、 「おいしさ」と「社会貢献」 という、私たちが普段意識しにくい二つの要素が美しく両立されています。
もしあなたが「おいしいものが好き!」で、「ちょっとだけ環境のことも気にしているんだ」という方なら、ぜひ一度この「チョコサンドのはじっこ~生チョコキューブ~」を試してみてはいかがでしょうか?
それはきっと、あなたの日常に、 「おいしい」という小さな幸せと、 「良いことをしたな」という温かい気持ちの両方を運んでくれるはずです。そして、何よりも、丹精込めて作られた「はじっこ」が、無駄になることなく誰かの笑顔につながる。そんな素敵な循環が生まれることを、私も心から願っています。