もう電池交換はいらない? オフィスを快適にするセイコーの新定番が登場
オフィスに必ずと言っていいほど置いてあるもの、それは「掛け時計 」ですよね。時間が正確で、どこからでもパッと見える。当たり前の存在ですが、実は地味に面倒なのが、そう、電池交換 です。
高いところに設置されていることも多く、交換のたびに脚立を出したり、業者に頼んだり...。複数の時計があればその手間も回数も増えていきます。ついうっかり電池が切れて時間が止まっているのを発見した時の、あのちょっぴり残念な気持ちといったら。
そんな「オフィスあるある」の悩みに、日本の時計メーカーの雄、セイコーウオッチが画期的な解決策を提示してくれました。なんと、ソーラー発電のみで動き続ける オフィス向け掛け時計を発表したというのです。補助電池すら必要ないという徹底ぶり。これは、オフィスの風景を少し変えるかもしれない、「静かなる革命 」の始まりかもしれません。
この時計、一体どんなもの? 概要と私の第一印象
今回セイコーから発表されたのは、品番 SF245W というアナログ式の掛け時計です。
オフィス空間に自然と馴染む、シンプルで視認性の高いデザイン。サイズ感も確認できますね。
第一印象は、「あ、これはオフィスに合うな 」というもの。白を基調としたシンプルなデザインで、派手さはありませんが、逆にどんな空間にも溶け込みそうです。直径は 41cm と大きめなので、会議室や広いオフィス空間でも十分に存在感があり、遠くからでも時間を確認しやすいだろうと感じました。
そして何より驚いたのが、「ソーラー発電のみで駆動 」という点。一般的なソーラー時計は、光がない期間のために補助電池を内蔵していることが多いですが、これは文字通り、光さえあれば動き続ける設計とのこと。これまでの常識を覆すような、挑戦的なアプローチだと感じました。
なぜオフィスに最適なのか? 納得の「見やすい 」工夫
この時計が特にオフィスを意識して設計されている点は、その「見やすさ 」にあります。
文字盤のアップを見ると、数字が太くはっきりしていて、確かに読みやすそうです。針のデザインもシンプルで視認性が高そうですね。
具体的には、以下の点が挙げられます。
- 目盛の高さと時分針の高さをそろえる: これは地味ながら重要な工夫です。斜めから時計を見たときに、針が目盛りの影になって正確な位置が分かりにくくなることがあります。針と目盛りの高さを合わせることで、どの角度からでも時刻を読み取りやすくしているんですね。会議室など、席によって時計を見る角度が違う場所では特に効果を発揮しそうです。
- 判読性の高いユニバーサルデザインフォントを採用: ユニバーサルデザインフォントとは、年齢や視力、母語に関わらず、誰もが読みやすいように配慮されたデザインの文字のことです。多様な人が働くオフィスでは、このような細やかな配慮が心地よさにつながります。
- 直径41cmと大きめ、時分針も太い: これはシンプルに視認性を高めるための設計ですね。広い空間でも遠くから時間が確認できるのは、ストレスなく仕事をする上で大切です。
これらの工夫からは、「単に時間を表示する 」だけでなく、「どんな状況でも正確に、そして快適に時間を確認できる 」ようにという、セイコーのユーザーへの配慮が感じられます。
最大の魅力は「電池交換不要 」! その仕組みとメリット
この時計の最大のウリは、なんといっても 電池交換が不要 という点です。
文字盤の外周部分に、光を取り込むためのソーラーセルが配置されているのがわかります。デザインを損なわないように工夫されていますね。
文字盤の外周に搭載された「高効率のソーラーセル 」が、光を電気エネルギーに変えて時計を動かします。必要な明るさとしては、一般家庭の明るい場所(200ルクス )で5時間以上、明るいオフィス(700ルクス )なら2時間以上光が当たれば動き続けるとのこと。一般的なオフィス環境であれば、十分な光量が確保できる場所が多いでしょう。
この「電池交換不要 」がもたらすメリットは多岐にわたります。
- 手間と労力の削減: これが一番大きいかもしれません。掛け時計の電池交換って、正直面倒ですよね。高い場所なら危険も伴います。この時計なら、一度設置してしまえばその手間から解放されます。
- ランニングコストの削減: 電池代がかかりません。これは長期的に見れば無視できないコスト削減につながります。
- 環境負荷の軽減: 廃棄される電池の量を減らすことができます。SDGsや企業の環境意識が高まる中、こういった点も重要な選択基準になりますね。
- 常に正確な時間: 電池切れで時計が止まる心配がありません。電波修正機能も搭載されているため、常に正確な時間を表示してくれます。
もし私がオフィスの総務担当者だったら...。まず、各部署の掛け時計リストを確認して、交換時期を管理する煩雑な作業から解放されることを想像します。新しい電池の発注や、交換作業のための人員手配や立ち合いも不要になる。これは業務効率の向上に直結します。特に、交換頻度が高い場所や、設置場所が特殊な時計から、このソーラー時計に順次切り替えていくことを検討するでしょうね。これは、単なる時計の買い替えではなく、オフィス管理業務の効率化への投資だ! と力説するかもしれません。
気になる価格とコスパは?
さて、これだけ魅力的な機能を搭載したこの時計、気になる価格はどうでしょうか。希望小売価格は 55,000円(本体50,000円 ) です。
正直に言うと、一般的なオフィス向けアナログ時計と比較すると、やや高めの価格設定だと感じる方もいるかもしれません。量販店などで数千円から購入できる時計もたくさんありますからね。
しかし、その価格に見合う コストパフォーマンス を秘めていると私は考えます。考えてみてください。一般的な電池式時計の場合、電池交換の頻度は2年~5年程度でしょうか。単1電池は2本必要で、価格は数百円〜1,000円程度。これに交換作業の手間(人件費や外部委託費 )を考慮すると、1回の交換で数千円のコストが発生することも珍しくありません。
このソーラー時計は、初期投資はやや高くても、半永久的に電池代と交換の手間がかかりません 。例えば、もし10年間使用すると仮定して、電池式時計を5回電池交換するとしたら...。電池代だけでも数千円、交換費用を含めると万単位のコストがかかる可能性も。このソーラー時計なら、そのコストがゼロになるわけです。特に多数の時計を設置しているオフィスであればあるほど、長期的なコストメリットは大きくなります。
もちろん、初期投資として55,000円 がすぐにペイできるかどうかは、オフィス規模や現在の管理体制によりますが、手間削減、コスト削減、環境配慮 という複数の視点から、十分検討に値する選択肢だと私は思います。
どこで買える? 購入方法とアドバイス
この新しいソーラー掛時計は、 2025年5月16日 より販売が開始されます。
購入できる場所は以下の通りです。
- セイコー製品取り扱いの時計専門店
- 百貨店
- 家電量販店の時計売り場
- 主要ECサイト
- セイコーオンラインストア
オンラインストアはこちらです 👉 セイコーオンラインストア
実際に購入を検討される方へのアドバイスとしては、可能であれば一度、時計専門店などで実物を見てみることをお勧めします。直径41cmというサイズ感や、文字盤の見え方、質感などを直接確認することで、設置場所のイメージがより具体的になるはずです。
ただし、一番重要なのは「設置場所の明るさ 」です。この時計はソーラー発電のみで動くため、十分な明るさが必要です。窓際や照明の真下など、光が十分に当たる場所に設置できるかを確認してから購入しましょう。明るさが足りない場所では、時計が止まってしまう可能性があるので注意が必要です。
セイコーというブランドへの信頼
今回のソーラー掛時計を発売するのは、ご存じ セイコーウオッチ株式会社 です。日本の時計産業を牽引してきた、言わずと知れた名門ブランドですね。
セイコーは、腕時計からクロックまで、長年にわたり精密な時刻技術を追求してきました。世界で初めてクオーツ腕時計を実用化したり、電波時計の普及に貢献したりと、常に技術革新の最前線を走ってきた歴史があります。彼らの技術力と品質への信頼は、今回のソーラー発電のみで動くという挑戦的な製品にもしっかりと息づいているはずです。
掛け時計においても、セイコーはオフィスや学校、家庭など、様々なシーンに向けた高品質な製品を数多く手掛けています。単に時刻を表示するだけでなく、空間に馴染み、使う人の日々に寄り添うデザインと機能を両立させている点が、私がセイコー製品に感じる魅力です。彼らのクロック製品のラインナップは、こちらのサイトで確認できますよ 👉 セイコーウオッチ クロック製品サイト
まとめ:オフィスを変える、静かなる革命?
セイコーが送り出す、この 電池交換不要のソーラー掛時計 SF245W 。それは、これまでのオフィスに当たり前に存在した掛け時計の概念を少し変える可能性を秘めた製品だと感じました。
初期費用はかかるものの、長期的なコスト削減、管理業務の効率化、そして環境負荷の軽減といった多角的なメリットは、現代のオフィスが求める要素と合致しています。さらに、ユニバーサルデザインフォントの採用など、使う人への細やかな配慮も、日本のブランドらしい丁寧なものづくりを感じさせます。
あなたのオフィスでは、まだ掛け時計の電池交換に手間取っていませんか? もしそうなら、この新しいソーラー掛時計が、その悩みを解消し、より快適で持続可能なオフィス環境を実現する一歩となるかもしれません。ぜひ、一度検討してみてはいかがでしょうか。