絵の具を飛ばし、紙に描き、色をまとって遊ぶ参加型アートイベント「Spla-Fun page 2 in 因島」が、2026年11月22日(日)、広島県尾道市の重井中学校体育館で開かれます。閉校を控える学校を舞台に、小中学生の発想も取り入れた一日です。

一般参加は11時から15時まで。入場・体験は無料で、事前申し込みは必要ありません。午前10時から11時は学校に関わる人たちの時間となり、一般見学はできません。詳細は主催者のプレスリリースで案内されています。
アイキャッチ:Spla-Fun page 2 in 因島の告知。(画像・資料提供:第2回 Spla-Fun 実行委員会) 出典:プレスリリース
地域からの声が、閉校前の学校での開催につながった
実行委員会によると、因島での開催は、同島出身の実行委員会会長が、将来は島を活動の拠点にしたいと考えたことから始まりました。昨年は田熊公民館の体育館で初開催し、地域から温かい反響があったといいます。

島外に遊びに出かける際は橋の通行料などもかかるため、島内で楽しめる催しを望む声も寄せられました。子どもも大人も地元で思いきり遊べることを喜ぶ声が、継続開催の力になったそうです。

重井中学校が会場になったきっかけは、前回を見た人から「自分たちの地域でも開催してほしい」と声がかかったこと。閉校を控える重井小・中学校の子どもたちに思い出を残したいという地域の思いと、活動の趣旨が重なりました。

主催者は、人口減少や店の閉店など故郷の変化を感じるなか、年に一度でも人が集まり、つながりや楽しみが生まれる場にしたいと話します。子どもたちが自由に遊ぶ経験が、将来のアイデアや可能性を見つけるきっかけになることも願っています。
「はっさく」と「海」から、テントの遊びを考える
企画には小中学生も参加しています。最初から具体案を求めるのではなく、先生にも加わってもらい、「因島の好きなところ」など身近な話題から話し合いを始めました。因島大橋、はっさく、山、海が、子どもたちの言葉として挙がったといいます。

次の打ち合わせでは透明なバブルテントを示し、その中で何をして遊びたいかを一緒に考えました。「水鉄砲を使いたい」「投げたら楽しそう」といった声が、話し合いを重ねるうちに増えていったそうです。

準備中の「はっさく色のバブルテント」(仮)では、オレンジ色の絵の具を染み込ませたキッチンペーパーを、テントの中の的に向かって投げる遊びを構想しています。的に当たると音が鳴る仕掛けも検討中です。
海や魚、水族館という言葉からは「ブラックライトの水族館」(仮)の構想も生まれました。透明なテントを黒い幕で覆い、子どもたちが描いた絵をブラックライトで光らせる案です。どちらも実施に向けて内容を詰めている段階で、名称や内容は変わる可能性があります。
完成した企画を渡すだけでなく、子どもたちの言葉を大人が受け止め、一緒に組み合わせていく。実行委員会は、そうした対話の過程を大切にしていると話します。
好きな筆と色を選び、自分のペースで
初めて訪れる人は、会場の看板を見ながら好きな遊びを探せます。一斉説明から始める形式ではなく、主催者は会場奥のステージ前で、好きな筆や絵の具を選ぶことを勧めています。
会場には約15メートル×3メートルの書道用ロール半紙を用意し、自由に描いたり色を広げたりできます。色を付けたいものを持参することも可能。Tシャツやキャンバスの一部販売はありますが、購入しなくても体験できます。

透明なバブルテントは4つ設ける予定。スタッフに絵の具をかけてもらうスプラッシュゾーンや紙吹雪のゾーンのほか、段ボールに描いたり、ポスカやクレヨンでゆっくり表現したりする楽しみ方もあります。

昨年は1歳くらいの子どももペイントを楽しんだそうです。主催者は、上手に描くことを目指すより、好きな色を選び、手を動かすところから、それぞれのペースで参加してほしいと話します。

着替えを用意し、作品にしたいものを持参しても
服や靴、帽子に付いた絵の具は、完全に乾くと洗濯してもほとんど落ちないといいます。汚れてもよい服装と靴で訪れ、着替えを用意すると安心です。更衣室も設けられます。
色が残ることを生かし、昨年はバッグやTシャツ、シューズにペイントして持ち帰った人もいました。道具や絵の具は使用上の注意を守り、遊んだ後は手を洗ってください。
学び舎への感謝を、卒業式の旗に
午前10時からの学校関係者向けの時間には、閉校を迎える両校の子どもたちが旗に思い思いの絵を描きます。完成した旗は2027年3月の卒業式に飾られる予定です。
会場へは因島北ICから車で約10分。駐車場には限りがあり、当日は誘導スタッフの案内に従います。キッチンカーで飲み物やクレープの販売も予定されています。
主催者は、色を使った表現を言葉を越えて楽しむ活動として、ハワイ島でもアート体験を行ってきました。

現地では、布やキャンバスに色を重ねる体験も行われました。言葉を交わさなくても表現し、人とつながれることを実感したといいます。

今回の因島でも、世代を越えて学校への思いや新しい思い出を分かち合いたいとしています。

掲載写真は過去の体験や準備の様子で、今回の開催当日の写真ではありません。内容は準備中のため変更される場合があります。取材記事の編集方針はこちら。












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