木彫りアーティストのキボリノコンノさんによる赤ちゃん向け絵本「まーるちゃん ふ〜」が講談社から登場しました。木で作られた登場人物が息に合わせて形を変える、親子で声や仕草をまねして楽しめる一冊です。講談社への取材では、深呼吸をテーマにした着想や、表情と形を作る順序について聞きました。
表紙画像:『まーるちゃん ふ〜』の表紙(画像・資料提供:キボリノコンノ) 出典:プレスリリース
息に合わせて変わる木彫りの世界
講談社の発表によると、まーるちゃんが「ふ〜」と息を吹きかけると、かくっとさんは「ゆらーん」。さらに息を吹きかけると「ぶるぶるぶる」と変化します。呼吸とスキンシップをテーマにした、キボリノコンノさん初の赤ちゃん向けファーストブックです。

作品には擬音や目で分かりやすい形の変化が多く取り入れられています。木のかくっとさんが柔らかく曲がったり、とろけたりする様子を、ページごとに眺められます。

深呼吸のテーマから生まれた二人のやりとり
講談社の取材回答によると、最初の案に登場したのはかくっとさん一人。角張った木の体が曲がる、膨らむ、とろけるなど、さまざまな形に変わる物語でした。編集担当者から深呼吸というテーマが提案され、もう一人が息を吐いたり吸ったりすることで形が変化するアイデアが生まれ、まーるちゃんが誕生したといいます。

そこから、親子が二人のやりとりをまねしながらコミュニケーションを楽しめるよう、掛け合いや動きの変化を探りながら制作したそうです。

表情を作ってから、相手の形を考える
まーるちゃんの気持ちや力の入れ方、吐く息の量を表すため、作者は娘が1歳のころの動画を参考にし、鏡を見ながら自分でも表情を試したと講談社は説明します。まず絵本に登場するまーるちゃんを一通り作り、その表現に対して、かくっとさんがどれくらい変化すれば喜びそうかを想像して形にしたといいます。

制作中の写真には、作業机に置かれた木彫りや、顔を彫る手元、絵コンテとさまざまな表情のまーるちゃんが写っています。形や表情を重ねていく過程をうかがえます。

声や仕草をまねして一緒に読む
講談社は楽しみ方として、ページの合間に次の変化を想像したり、登場人物の仕草をまねしたりすることを挙げています。子どもに「ふ〜」と息を吹きかけたり、抱っこしながら「ぶるぶるぶる」と震えてみたりと、やりとりを楽しむ読み方も提案しています。
「まーるちゃん ふ〜」は講談社刊、定価1,540円(税込)。書誌情報は講談社の紹介ページで確認できます。
取材記事の制作については取材記事の編集方針をご覧ください。












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