人気絵本シリーズに待望の新作!『ヤモリとこだま』――注目すべきはその「訳者」です!
絵本ファンの皆さん、そしてお子さんやお孫さんとの読み聞かせを楽しみにしている皆さん、こんにちは!
世界中で愛されているあの動物絵本シリーズから、とっておきの新作が登場します。その名も 『ヤモリとこだま』 。可愛い動物たちが繰り広げるお話は、きっと読む人の心に温かい何かを届けてくれるはず。
私もこのシリーズは以前から気になっていたのですが、今回の新作について調べてみて、思わず「お!」と声が出たポイントがあったんです。それは、この絵本の「訳者」なんです。
ヤモリのゴールディ、スターへの道のりは波乱万丈?
まずは、新刊『ヤモリとこだま』の簡単なご紹介から。
舞台は、あたたかく美しい小さな島。そこに暮らすヤモリのゴールディは、とにかく「スターになりたい!」という夢を持っています。朝から晩まで自分だけのショーを開いて、歌って踊って大忙し。その様子は、まるで「私が一番!」と言わんばかり。
でも、自分が目立つことに夢中になりすぎて、周りのみんなの気持ちには全く気が付きません。そのうち、島のみんなはゴールディに迷惑がるようになってしまいます。
「あれ?なんだか様子がおかしいな…」と気づいたゴールディは、誰もいない谷へ移動して一人で歌い始めます。すると、どこからか聞こえてきたのは、それはそれは「ひどい」歌声!
この「こだま」との出会いが、めだちたがりでちょっぴり自己中心的なゴールディの心に変化をもたらすことになるようです。思いやりや、友達との関係の大切さに気づいていく物語だと聞くと、胸にジーンとくるものがありますね。子どもだけでなく、大人もハッとさせられるテーマかもしれません。
世界が認めたベストセラーシリーズ
この『ヤモリとこだま』は、累計350万部以上を売り上げ、43もの言語に翻訳されている世界的なベストセラーシリーズの第5弾にあたります。
文を手がけるのは、数々の賞を受賞しているレイチェル・ブライトさん。そして、温かくて expressive(表情豊か)な絵は、これまた多くのベストセラー絵本を描いているジム・フィールドさん。まさに絵本の 「ゴールデンコンビ」 ですよね。
彼らの手にかかると、動物たちが生き生きと描かれ、難しいテーマも子どもたちに分かりやすく、そして心に響くように伝わってきます。この人気ぶりが、その証拠ではないでしょうか。
まさかのあの人が訳者!?
そして、私がこの絵本を手に取りたいと強く思った最大の理由がこれです。
なんと、今回の『ヤモリとこだま』の日本語版の翻訳を担当されたのは、コメディアンとしてだけでなく、舞台やドラマ、音楽と幅広く活躍されている藤井隆さんなんです!
正直、「藤井隆さんが絵本の翻訳!?」と驚きました。でも、考えてみれば、藤井さんの持つ明るさ、ユニークさ、そしてどこか温かい雰囲気は、絵本の世界にぴったりマッチするような気もします。
藤井さんご自身のコメントも素敵です。
「主人公のヤモリには困ったところがありますが、明るく素直です。そうじゃないことがよくないってことでは決してなくて、明るいことはいいことのひとつだなと思いました。」
このコメントからも、登場人物への深い理解と、彼ならではのポジティブな視点が感じられます。藤井さんの言葉選びで、ゴールディがどんな風に描かれているのか、ますます気になりますよね。彼の軽快なリズム感や、聞く人を惹きつける声(頭の中で想像!)が、翻訳された文章にもきっと息づいているはずです。
この絵本は、お子さんに読み聞かせるのはもちろん、藤井さんファンの方がコレクションとして手に取るのも面白いかもしれません。どんな声で読み聞かせようかな?なんて想像するのも楽しいですね。
絵本の情報と、コスパについて
さて、気になる絵本の情報はこちらです。
- タイトル:『ヤモリとこだま』
- 文: レイチェル・ブライト
- 絵: ジム・フィールド
- 訳: 藤井隆
- 定価: 1,980円(本体1,800円+税)
- 仕様: A4変型(210mm×260mm×10mm)/上製/32頁/オールカラー
価格は1,980円(税込)です。絵本としては標準〜やや高めの価格帯と言えるかもしれません。しかし、
- 世界中で愛される人気シリーズの最新刊であること
- 絵も文も一流のクリエイターによる作品であること
- しっかりした上製本、32ページのオールカラーであること
- そして、何より藤井隆さんという意外性のある、魅力的な訳者による唯一無二の日本語版であること
これらを総合的に考えると、個人的には決して高すぎる価格ではないと感じます。むしろ、読み聞かせを通じて子どもに大切なメッセージを伝えたり、親子で一緒に楽しんだりする時間への投資と考えれば、十分に価値があるのではないでしょうか。
どうやって手に入れる?
『ヤモリとこだま』は、2025年7月28日(月) から、全国の書店で発売されます。
人気のシリーズなので、発売日をチェックして書店に行ってみるのが一番確実かもしれません。もしお近くの書店で見つからない場合は、店員さんに聞いてみるか、オンライン書店でも取り扱いがあるか確認してみるのが良いでしょう。
「うちの子に、この絵本で思いやりの気持ちを伝えたいな」「藤井隆さんの訳、どんな感じだろう?」と気になった方は、ぜひ発売日に書店を覗いてみてくださいね。
過去のシリーズも要チェック!
このシリーズには、他にも魅力的な絵本がたくさんあります。
- 『ライオンのこころ』(訳:安藤サクラさん)
- 『のんびりやのコアラ』(訳:安藤サクラさん)
- 『おかえり、オオカミ』(訳:安藤サクラさん)
- 『ほしがりやのクジラ』(訳:宮沢氷魚さん)
安藤サクラさん、宮沢氷魚さんといった俳優さんたちが翻訳を担当されているのも、このシリーズの面白いところですね。それぞれの訳者さんの個性や感性が、物語にどんな彩りを添えているのか、読み比べてみるのも楽しそうです。
今回の『ヤモリとこだま』で初めてこのシリーズを知った方も、ぜひ既刊も手に取ってみてください。きっと、あなたのお気に入りの一冊が見つかるはずですよ。
おわりに
世界中で愛される絵本シリーズの新作に、まさかの藤井隆さんが訳者として参加。このニュースを聞いて、私はこの絵本がただの「新作」ではなく、何か特別な魅力を持っているように感じています。
ヤモリのゴールディが、自分本位な行動から大切なことに気づいていく姿は、私たち大人にとっても示唆に富むものです。子どもと一緒に読みながら、「これって、こういうことかな?」なんて語り合う時間も、きっとかけがえのないものになるはずです。
2025年7月28日(月) 、ぜひお近くの書店で『ヤモリとこだま』を探してみてください。そして、ゴールディとこだまが織りなす温かい物語に触れてみませんか?