光を「飾る」? ミラノで注目の照明器具「Lumiframe」が大阪にやってくる!
皆さんは照明器具にどんなイメージをお持ちですか? 部屋を照らす機能的なもの? それとも空間の雰囲気を決めるインテリア? 私たちにとって身近な存在でありながら、意外とその可能性に気づいていないかもしれません。
今回、私が注目したのは、そんな照明の概念をそっと揺さぶるような、まるでアートピースのような美しい照明器具「Lumiframe(ルミフレーム)」 です。
額縁の企画・製造で知られる意外なメーカーが手掛け、遠くイタリア・ミラノのデザインイベントでも喝采を浴びたこの照明が、期間限定で大阪にお目見えします。これは見逃せません!
Lumiframeってどんな照明? 第一印象は「シンプルだけど、ただ者じゃない」
写真を見て、まず感じたのはその潔いほどシンプルなデザイン。余計な装飾がなく、スッと空間に溶け込むようなたたずまいです。でも、よく見るとその線には独特の優雅さがあり、ただの棒状の照明とは一線を画しているのが分かります。
これは一体どうやって生まれたんだろう? そして、あの額縁メーカーがなぜ照明を? そんな疑問が次々と湧いてきました。
額縁メーカーとデザイナーが描く「光を飾る」という新しい世界
「Lumiframe」は、額縁メーカーとして長い歴史を持つ株式会社アルナと、プロダクトデザイナー北条英氏とのコラボレーションによって誕生しました。ここが面白いポイントですよね。額縁は絵や写真を「飾る」もの。その額縁メーカーが、今度は「光を飾る」という発想で照明器具を生み出したんです。
こだわりのデザインと、自由すぎる使い方
私が特に惹かれたのは、その洗練されたデザインと、設置方法の多様性です。
- 優雅な曲線美: デザインには、高速道路のカーブなどにも使われる 「クロソイド曲線」 という数学的に美しい線が採用されています。難しい話は置いておいても、この曲線がLumiframeに唯一無二の表情を与えているのは間違いありません。アルミの素材感とも相まって、モダンでありながら温かみも感じるデザインです。
- まるで光のオブジェ: 見る角度によって表情を変えるその姿は、まさに光を使った現代アート。単に部屋を明るくするだけでなく、置いてあるだけで空間の質を高めてくれる存在です。
- 置き方・飾り方が自由自在: ここがLumiframeの最大の魅力かもしれません。
- 床に置く
- 壁に立て掛ける
- 天井から吊るす
額縁を壁に飾るように、この照明も思い思いの方法で空間に配置できるんです。「飾る」文化を長年培ってきたアルナだからこそ生まれた、柔軟な発想ですよね。押し出し成形という技術を使うことで、多様な長さにも対応できるとのこと。様々な空間にフィットさせられそうです。
また、メンテナンス性や環境への配慮として、単一素材に分解できる構造になっている点も、これからのモノづくりにおいて大切な視点だと感じました。
デザイナー 北条 英 氏
今回のLumiframeを生み出したのは、プロダクトデザイナーの北条英氏。金沢美術工芸大学でデザインを学び、現在は東京を拠点に活動されています。「どのような体験をさせたいか」に焦点を当て、ユーザー中心の本質的なデザインを探求されているとのこと。Lumiframeの多様な使い方や、置くだけで空間が変わる体験は、まさに彼のデザイン思想が形になったものと言えるでしょう。
ミラノサローネでも好評! 海を渡ったデザイン
実はこのLumiframe、2025年4月にイタリア・ミラノで開催された世界最大級のデザインイベント「ミラノサローネ」でプロトタイプが展示され、ヨーロッパのバイヤーや来場者から大きな注目を集めたそうです。
シンプルで美しいデザイン、そして使い方の自由さといった「日本のモノづくり×新しいデザイン」の融合が、海を越えて認められたんですね。その「凱旋展示」という形で、今回大阪で見られることになったのです。
大阪で実物を見られる貴重なチャンス!
そんな世界で注目されたLumiframeが、期間限定で大阪にやってきます!
開催場所は、なんと大阪高島屋。 しかも、大規模な街巡り型イベント「Osaka Art & Design 2025」の期間中の展示です。
Lumiframe 期間限定展示 詳細
- 会期: 2025年6月11日(水) ~ 6月16日(月)
- 場所: 大阪高島屋 7階 催会場
- 時間: 10:00 ~ 19:00 (最終日は18:00閉場)
- 所在地: 大阪市中央区難波5丁目1番5号
- アクセス:
- 大阪メトロ御堂筋線・四ツ橋線・千日前線「なんば」駅
- 阪神電車・近鉄「大阪難波」駅 (いずれも大阪メトロ4号出口またはNAMBAなんなんE2出口からすぐ)
- 入場料: 無料
大阪の中心地であるなんばの高島屋なので、アクセスは抜群ですね。お買い物のついでや、仕事帰りにふらっと立ち寄ることもできそうです。
「Osaka Art & Design 2025」って?
今回のLumiframe展示は、2025年5月28日(水)から6月24日(火)にかけて大阪市内各所で開催される周遊型イベント「Osaka Art & Design 2025」の一環として行われます。
このイベントは、大阪の街を舞台にアートやデザインに触れることができる exciting な企画です。大阪高島屋以外にも、梅田、中之島、心斎橋など様々なエリアで展示やイベントが開催されるようなので、Lumiframeを見に行ったついでに、他の会場も巡ってみるのも楽しそうです。
イベント全体の詳細はこちらでチェックできますよ。 → Osaka Art & Design 2025 公式サイト
会場での楽しみ方アドバイス
せっかく会場に足を運ぶなら、ぜひLumiframeの実物をじっくり見て、触れてみてください。写真だけでは伝わりにくい、アルミの質感や光の放たれ方、クロソイド曲線の美しいラインを様々な角度から見て感じるのがおすすめです。
「もし自分の部屋に置くなら、どこに置こうかな?」「どんな飾り方をしようかな?」と想像しながら見ると、より楽しめるはずです。
額縁メーカー、アルナの新たな挑戦
「Lumiframe」を手掛けた株式会社アルナは、1967年設立の老舗額縁メーカーです。長年培ってきた額縁の技術や「ものを飾る」という文化への理解が、この新しい照明器具に活かされているのは間違いありません。
URL: 株式会社アルナ
額縁と照明、一見全く違う分野に見えますが、「空間を彩る」「美しく見せる」という点では共通しています。アルナの、これまでの枠を超えて新たなモノづくりに挑戦する姿勢が素晴らしいですね。
最後に:あなたの空間を、光で「飾って」みませんか?
ミラノで注目を集め、凱旋展示として大阪にやってくる照明器具「Lumiframe」。
これは単なる照明ではなく、あなたの空間を個性的に彩るための、新しい「光のオブジェ」と言えるでしょう。
展示は6月11日(水)から16日(月)までと短い期間ですが、大阪・なんばにお越しの際は、ぜひ大阪高島屋の7階催会場へ足を運んでみてください。そこで出会う「光を飾る」という新しい発想が、あなたの暮らしに素敵なインスピレーションを与えてくれるかもしれませんよ。