「女による女のためのR-18文学賞」を激震させた問題作、ついに解禁。現役大学院生作家・上村裕香が描く、救いのないリアルにあなたは耐えられるか?
あの窪美澄、東村アキコ、柚木麻子が絶賛…! 24歳大型新人が世に放つ、介護と青春の残酷な物語。特設サイトで試し読み公開中。
衝撃!R-18文学賞受賞作『救われてんじゃねえよ』に隠された才能と絶望
「女による女のためのR-18文学賞」をご存知ですか?この賞は、単なるエロティックな作品を評価するのではなく、女性の視点から見た性と生を描き出す作品に光を当てる、非常に意義深い文学賞だと私は考えています。今回、その賞に激震 が走ったというのですから、ただ事ではありません。
警報級の大型新人、上村裕香さん
その震源地は、上村裕香さんという現役大学院生。2000年生まれ、佐賀県佐賀市出身という若さもさることながら、受賞作であるデビュー作『救われてんじゃねえよ』の内容が、選考委員を驚愕 させたというのです。一体どんな作品なのでしょうか?
『救われてんじゃねえよ』の概要
この作品は、難病の母を介護する女子高生・沙智の日常を描いた3編からなる連作です。「救われてんじゃねえよ」「泣いてんじゃねえよ」「縋ってんじゃねえよ」というタイトルからも、ただならぬ感情が伝わってきます。
私が特に注目したのは、「ヤングケアラー」 というキーワードです。若くして家族の介護を担う子供たちの現実は、想像を絶するものがあります。上村さんは、自身の経験を通して、その苦しみや葛藤を生々しく描き出しているのではないでしょうか。
著名作家たちの絶賛コメント
発売1週間前には、窪美澄さん、東村アキコさん、柚木麻子さんといった著名な作家陣からの絶賛コメントが公開されています。
- 窪美澄さん:「最も殺傷力の高い文章を書かれる方だった。」
- 東村アキコさん:「主人公・沙智の父親がカメラを二回目に買ってきた場面では本当に打ちのめされてしまった。」
- 柚木麻子さん:「我々の想像力の限界をナイフでメッタ刺しにするような切迫感。」
これらのコメントからも、作品の持つ圧倒的な力 が伝わってきます。特に、東村アキコさんの「打ちのめされてしまった」という言葉は、作品の持つリアリティと、読者の心に深く突き刺さるであろう衝撃を物語っているのではないでしょうか。
現役大学院生作家、上村裕香さんとは何者か?
上村さんは、京都芸術大学大学院でメディア論を研究されているとのこと。現代社会におけるケアのあり方や、メディアがそれをどのように表現しているのか、といった問題意識を持っているのかもしれません。
彼女の視点を通して描かれる「ヤングケアラー」の現実は、これまで私たちが目を背けてきた問題に、新たな光を当てるのではないでしょうか。
どこで買えるの?価格は?
『救われてんじゃねえよ』は、新潮社 から4月16日に発売されました。四六判、128頁で、価格は1,540円(税込)です。
新潮社の特設サイトでは、受賞作「救われてんじゃねえよ」の1篇まるごとの試し読みができます。購入を検討されている方は、ぜひ一度読んでみることをおすすめします。
もし私が読むとしたら...
もし私がこの本を読むとしたら、覚悟を決めてから読み始めると思います。なぜなら、この作品はきっと、私の心の奥底にある痛みに触れ、目を背けてきた現実を突きつけてくるはずだからです。
でも、だからこそ、私はこの作品に期待 しています。上村裕香さんの言葉を通して、私たちが生きる社会の不条理や、人間の弱さ、そしてそれでも生きる意味を、深く考えさせられるのではないかと感じています。
おわりに
『救われてんじゃねえよ』は、単なるR-18文学賞の受賞作という枠を超え、現代社会が抱える問題に鋭く切り込む、問題作 と言えるでしょう。 あなたも、この作品を通して、何かを感じてみませんか?