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相武紗季の語りと「影」で描く《シェヘラザード》、2027年3月に親子で楽しむコンサート

「Dream Share Concerto 2027」が3月28日に第一生命ホールで開催。子どもとプロオーケストラの共演に加え、相武紗季の語りと影の技術で物語を届けます。主催者への取材から、読み聞かせに着想を得た経緯や、子どもを一人の音楽家として尊重する舞台づくりを紹介します。

相武紗季の語りと「影」で描く《シェヘラザード》、2027年3月に親子で楽しむコンサート
「Dream Share Concerto 2027」で語りを担当する相武紗季さん。(画像・資料提供:ゆうる合同会社/プレスリリースより) 出典:プレスリリース

編集責任者 AKIMOTO

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俳優・相武紗季さんの語り、オーケストラ、そして自在に動く「影」。三つの表現で《シェヘラザード》の物語を届ける「Dream Share Concerto 2027」が、2027年3月28日(日)、東京・晴海の第一生命ホールで開催されます。前半には、オーディションで選ばれた子どもたちがプロオーケストラと共演。主催のゆうる合同会社に、親子で楽しめる舞台の構想や、子どもたちとの音楽づくりについて聞きました。

前半は子どもの挑戦、後半は語りと影の物語

公演はエール管弦楽団の第11回演奏会。「スーパーキッズの夢 みんなでつなごう」を掲げ、子どものソリストによる協奏曲などと、リムスキー=コルサコフの交響組曲《シェヘラザード》作品35を届けます。楽団の公式公演案内では、相武さんの語りと東京都市大学・阪口紗季研究室の影の表現が、音楽と一つにつながる舞台として紹介されています。

同社によると、前半は子どもたちとプロオーケストラが共演し、後半に《シェヘラザード》を演奏する構成です。初めてクラシックを聴く家族には、前半は自分と同じくらいの年齢の子どもが大勢のプロと演奏する姿、後半は語りと影を手がかりに物語へ入っていく楽しみ方を提案しています。

出発点は、家で本を読み聞かせる時間

エール管弦楽団の理念は「親に癒しを、子に夢を」。子どもたちの夢の舞台を用意する一方で、親には何を届けられるか。音楽監督・指揮の鯵坂圭司さんが考えたのが、家庭で親が子どもに本を読み聞かせる時間を、オーケストラの舞台で再現することだったといいます。

指揮棒を持つ鯵坂圭司
音楽監督・指揮の鯵坂圭司さん。(画像・資料提供:ゆうる合同会社/プレスリリースより) 出典:プレスリリース

同社は、『千夜一夜物語』を題材とする《シェヘラザード》では、物語を語る行為そのものが作品の根幹にあると説明します。そこに俳優の声を重ね、さらに視覚でも物語を広げるために選んだのが「影」でした。音楽、語り、影を別々に見せるのではなく、一体となって観客を物語へ連れていく構想です。

語り手に相武さんを迎えた理由も、読み聞かせのイメージにつながっています。同社が求めたのは、朗読劇のような演技というより、親が子に本を読んであげるような自然で温かい語り。自身も母親である相武さんが企画に合うと考えて出演を依頼し、快諾を得たそうです。普段は子どものために頑張る親にも、ひととき物語に身を委ねてほしいという思いを込めています。

影の位置・大きさ・形を操る「Spot Shadow」

影の演出を担う阪口紗季研究室は、影を空間デザインに生かす研究に取り組んでいます。発表資料でも紹介される「Spot Shadow」は、影の位置や大きさ、形を自在に操作するシステムです。

研究室と鯵坂さんをつないだのは「羽倉賞」でした。同社によると、2024年の第8回羽倉賞で、阪口さんは「Spot Shadow」により最高賞の羽倉賞を、鯵坂さんは360度映像を使った新感覚コンサートで奨励賞を受賞。それぞれ異なる方法で新しい表現に挑んだ縁が、今回の共同制作につながったといいます。

机を囲む阪口紗季研究室のメンバー
影の演出に参加する東京都市大学・阪口紗季研究室。(画像・資料提供:ゆうる合同会社/プレスリリースより) 出典:プレスリリース

同社が描くのは、単にスクリーンへ映像を投影するだけの演出ではありません。人や物の影を操り、舞台上の演奏家自身も物語の一部にできる可能性に注目しています。2026年10月には第一生命ホールで実地リハーサルを行い、さまざまな可能性を検証したとのこと。具体的な演出は現在も検討中で、音楽や相武さんの語りとどう重なるかは、これからつくり込まれていきます。

黒い背景に丸い光と影を配した影演出のイメージ
影演出のイメージ。公演の具体的な演出は検討中です。(画像・資料提供:ゆうる合同会社/プレスリリースより) 出典:プレスリリース

子どもを、一人の音楽家として尊重する

子どものソリストと共演するときに大切にするのは、技術だけではないそうです。同社は、子どもたちを単なる「小さな演奏家」として扱わず、一人の音楽家として尊重すると説明。その子がどんな思いで音楽に向き合い、何を表現したいのかを大切にしています。

プロのオーケストラが子どもに合わせるだけでも、子どもがプロに合わせるだけでもありません。お互いの音楽を聴き合い、一つの演奏を創り上げる。

ゆうる合同会社は、こうした経験そのものが子どもたちの財産になると考えています。共演の日が一つの夢の実現であると同時に、さらに大きな夢へ向かう出発点になってほしいとも話しています。リリースでは、子ども一人ひとりを紹介するVTRも制作予定。出演するソリストと演奏曲は2026年12月に決定予定とされ、公式サイトも子どもソリストは年内決定予定と案内しています。

大勢の響きも、一つの楽器の静けさも

初めての家族に向けて、同社は音楽の知識がなくても物語を楽しむように聴いてほしいと話します。見どころとして挙げたのは、たくさんの楽器が一斉に響く迫力と、一つの楽器が静かに語りかける瞬間。子どもは夢を感じ、親は日常から少し離れて音楽に身を委ねるなど、家族それぞれの楽しみ方をしてほしいといいます。

コンサートミストレスは橋森ゆう希さん、演出は中澤浩さんが担当します。出演者・制作陣の紹介によると、橋森さんは国内外で演奏活動を行うヴァイオリニスト。中澤さんは情報・ニュース番組の演出経験を持つクリエイター・プロデューサーです。音楽と舞台表現をつなぐ制作陣が、公演を支えます。

ヴァイオリンを持つ橋森ゆう希
コンサートミストレスの橋森ゆう希さん。©Junichiro Matsuo(画像・資料提供:ゆうる合同会社/プレスリリースより) 出典:プレスリリース
演出を担当する中澤浩
演出を担当する中澤浩さん。(画像・資料提供:ゆうる合同会社/プレスリリースより) 出典:プレスリリース

開催日時・チケットの購入方法

  • 公演:エール管弦楽団 第11回演奏会「Dream Share Concerto 2027」スーパーキッズの夢 みんなでつなごう
  • 日時:2027年3月28日(日)13:30開場/14:00開演
  • 会場:第一生命ホール(東京・晴海)
  • 料金:全席指定。S席10,000円、A席8,000円。小人(4歳以上12歳以下)は各半額
  • 主催:ゆうる合同会社

2026年11月3日の確認時点で、チケットは「チケットぴあにて発売予定」と案内されています。発売日・購入方法は、決まり次第公式公演ページで告知予定です。家族での来場を考えている方は、今後の発売案内を確認してください。

Dream Share Concerto 2027の公演チラシ
公演チラシ。2027年3月28日(日)、第一生命ホールで開催。(画像・資料提供:ゆうる合同会社/プレスリリースより) 出典:プレスリリース

※曲目・曲順・出演者等は、やむを得ない事情により変更される場合があります。本記事は取材回答と公開情報に基づいて制作しています。取材記事の編集方針

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