西武鉄道の沿線に暮らす方、通勤・通学で利用していた方なら、きっと誰もが心の中に特別な「黄色い電車」の記憶を持っているのではないでしょうか。幼い頃に見たあの車体、通学路を駆け抜ける姿、時には旅の始まりを告げる存在として――。私たちの日常に溶け込み、温かい思い出をくれた「黄色い電車」が、少しずつその姿を減らしているのは寂しいものですよね。
そんな中、なんと驚くべきニュースが飛び込んできました!あの西武鉄道の新2000系車両をモチーフにした「きいろいバス」が、2026年3月1日から運行を開始するというのです。電車がバスに姿を変えて、また私たちの目の前に現れるとしたら、どうでしょう?この知らせを聞いた時、私は思わず「これは胸アツだ!」と声を上げてしまいました。
西武グループの心温まる挑戦:沿線愛が生んだ『きいろいバス』
このユニークな企画が生まれた背景には、西武グループの深い沿線への愛着と、未来を見据えた明確なビジョンがあります。
西武鉄道の「黄色い電車」は、1969年に101系としてデビューして以来、半世紀以上にわたって沿線のシンボルとして親しまれてきました。特に1977年に登場した2000系は、その導入数の多さから、多くの人々の通勤・通学を支え、まさに「みんなの電車」として記憶に刻まれています。
しかし、現在、西武鉄道では2030年度までに車両のVVVF化100%達成を目指し、省エネルギー化を推進しています。VVVF化(ブイブイブイエフか)とは、電車がモーターを動かす際の電気の流れを効率的に制御する技術のこと。これにより、電力消費を抑え、より環境に優しい運行が可能になります。この動きに伴い、長年活躍してきた「黄色い電車」たちは、惜しまれつつも少しずつその数を減らしているのが現状です。
「このまま記憶の中だけになってしまうのは惜しい…」 そんな想いから、西武グループは「鉄道とバスが一体となって沿線を盛り上げたい」という、心温まるプロジェクトを立ち上げました。今回の「きいろいバス」は、単なる懐かしさの再現ではなく、西武バスが掲げるグループビジョン「でかける人を、ほほえむ人へ。」を体現する、新たな挑戦なのです。
見た目も中身も「あの電車」そのもの!『きいろいバス』の魅力
『きいろいバス』の最大の魅力は、その徹底した再現度です。ただ「黄色い」というだけではありません。長年親しまれてきた新2000系「黄色い電車」の象徴的なカラーリングを、車体全体に忠実に再現しています。街中でこのバスを見かけたら、きっと誰もが「あの電車だ!」と二度見してしまうことでしょう。

▲ 3月より運行を開始する『きいろいバス』。あの黄色がバスになって蘇ります!
私が特に注目したのは、内装へのこだわりです。車内に入ってみると、その細部への徹底ぶりに驚かされるはずです。
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座席モケットは新2000系と同じ! なんと、バスの座席には新2000系更新車両と同じモケット(座席の表地)が採用されています。あの独特の肌触りやデザインが、バスの中で体験できるなんて、鉄道ファンにとってはたまらないポイントではないでしょうか。座るたびに、懐かしい電車の旅を思い出させてくれることでしょう。
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運転席周りも若草色にラッピング! さらに、運転席の周りも新2000系と同様の若草色にラッピングされているとのこと。運転士さんの目線で「あの電車」の世界観が再現されているなんて、まさにこだわり抜いた仕様です。ちらりと見えるその色に、思わずニヤリとしてしまいそうです。
▲ 車内の座席モケットは、新2000系と同様のモケットを採用。座り心地も、きっと「あの電車」を思い出させてくれるはず。
外観・内装の両面で鉄道の魅力を感じられるこの『きいろいバス』は、単なる移動手段を超えた、まさに「走る思い出」と言えるでしょう。
『きいろいバス』に乗るには?気になる運行情報
「これはぜひ乗りたい!」と思った方も多いのではないでしょうか。この特別なバスに、特別な料金はかかりません。通常の路線バス運賃で乗車することができます。
- 運行開始日: 2026年3月1日~
- 運行営業所: 西武バス上石神井営業所(A6-967号車)、西武バス小平営業所(A6-23号車)
- 運行場所: 西武バス上石神井営業所管内および西武バス小平営業所管内
特定の路線で固定運行されるわけではないため、出会えたらまさにラッキー!という、ちょっとしたサプライズ感を味わえるのも魅力です。もしお近くにお住まいの方や、このエリアを訪れる予定がある方は、ぜひ「きいろいバス」との一期一会の出会いを楽しみに、バス停で待ってみてはいかがでしょうか。SNSなどで「きいろいバス」情報が飛び交う日も近いかもしれませんね。
日常に「小さな感動」を。西武グループが描く未来
この『きいろいバス』の運行は、ただ単にノスタルジーを刺激するだけではありません。鉄道とバスが連携して沿線の魅力を発信することで、地域への愛着を育み、観光客や住民の回遊性を高める狙いがあります。これにより、沿線全体のさらなる活性化につながることが期待されています。
西武バスは、「これからも地域の皆さまの声を大切にしながら、日常の移動の中に小さな感動をお届けしてまいります」と語っています。今回の『きいろいバス』は、まさにその言葉を形にしたものです。
あなたも、もし街中で『きいろいバス』を見かけたら、ぜひその感動をSNSでシェアしたり、実際に乗って、かつての「黄色い電車」に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。きっと、日常の中にささやかな「ほほえみ」が生まれるはずです。











