ギネス世界記録樹立!Kiaの新型EVバン「PV5カーゴ」が物流の未来を塗り替える
「商用車」と聞くと、皆さんはどんなイメージをお持ちでしょうか? もしかしたら、タフで実用本位、しかし少し地味な印象があるかもしれませんね。
しかし、今回ご紹介するKiaの新型EVバン「The Kia PV5カーゴ」は、そんな常識を打ち破る一台です。なんと、世界的に権威あるギネス世界記録に認定されるという快挙を成し遂げました!
一体、どんな記録を打ち立てたのでしょうか? そして、このEVバンが私たちのビジネスや生活にどのような変化をもたらすのか、深掘りしていきましょう。
驚異の走行距離!「最大積載状態で693km」のギネス記録
まず、私が最も注目したのは、その驚異的な走行距離です。PV5カーゴが樹立したのは、小型商用EV部門における「最大積載状態での一充電走行距離693.38km」という新記録。
想像してみてください。満載の荷物を積んだ状態で、一度の充電で東京から大阪の少し手前まで走破できるほどの距離です。これは単なるバッテリー容量の大きさだけでなく、車両全体の効率性がいかに優れているかを物語っています。
この記録は、71.2kWhのバッテリーを搭載した4ドアモデルに、最大積載量である665kg*(欧州市販モデル基準)の荷物を積んだ状態で達成されました。ドイツ・フランクフルト北部の公道で、市街地と郊外、上り坂を含む58.2kmのルートを繰り返し走行するという、まさに実際の物流業務を再現した過酷なテストで行われたのです。 専門家からも「当分の間、この記録を破るのは難しいだろう」と評されるほどの偉業だというから、そのすごさが伝わってきますね。

「PBV」という新しい概念:単なる移動手段ではない、”動くビジネス空間”
PV5カーゴを語る上で欠かせないのが、「PBV(Purpose Built Vehicle) 」という概念です。これは「目的別に作られた車両」という意味で、単なる移動手段としてだけでなく、特定のビジネスや用途に最適化されたソリューションを提供することを目指しています。
Kiaが初めて手掛けたPBV専用のEVモデルであるPV5は、その基盤に専用プラットフォーム「E-GMP.S」を採用。このプラットフォームは、様々なハードウェアとビジネス環境を効率的にサポートするソフトウェアソリューションが統合された、まったく新しい発想のミディアムEVバンなのです。
例えば、
- 広々とした荷室と低い床面地上高: 荷物の積み下ろしを劇的に楽にし、配送効率を向上させます。宅配業者の方々にとっては、腰への負担軽減にもつながるでしょう。
- 優れた空間活用性: 荷室を自由にカスタマイズできる設計は、移動販売車やサービスカー、さらには移動オフィスなど、無限の可能性を秘めています。
これまでの商用車が「汎用的な荷物運び」に徹していたとすれば、PV5は「あなたのビジネスに寄り添い、共に成長するパートナー」と言えるかもしれません。
3種類のバッテリーで、あなたのビジネスに最適な選択を
PV5カーゴには、お客様のニーズに合わせて選べる3種類のバッテリータイプが用意されています。
| バッテリー容量 | モデル名 | 日本国内WLTCモード 一充電走行可能距離* | 備考 |
|---|---|---|---|
| 71.2kWh | ロングレンジモデル | 最大528km | ギネス記録達成モデル |
| 51.5kWh | スタンダードモデル | 379km | |
| 43.3kWh | エコノミーモデル | 今後公表予定 | 近距離・市街地走行に最適 |
*欧州での市販モデルを特定の条件下で走行した結果に基づいて認定されたギネス世界記録に対し、日本国内での市販モデルはWLTCモードでの一充電走行可能距離が異なります。
長距離配送が多い方にはロングレンジモデル、市街地での配送や特定のルートを回る方にはスタンダードやエコノミーモデルが最適でしょう。このように、走行距離とコストのバランスを見ながら最適な一台を選べるのは、ビジネスオーナーにとって大きなメリットです。
日本上陸は来春!未来の物流を担う一台に期待
PV5カーゴは、来春に日本国内での発売が予定されています。すでに韓国と欧州では販売が開始されており、高い評価を得ているようです。
現時点では価格に関する詳細な情報はまだ発表されていませんが、これだけの性能と革新性を考えると、非常にコストパフォーマンスに優れた選択肢となるのではないでしょうか。
また、Kiaは今後、このPV5をベースに、車いす仕様車やキャブ付きシャシ、ピックアップトラック、冷凍バンなど、多様なラインアップを順次公開していく計画です。これは、特定のニーズを持つ業界や顧客に対して、よりパーソナルなソリューションを提供していくというKiaの強い意志を感じさせます。
単なる電気自動車のバンに留まらない、ビジネスのあり方そのものを変革する可能性を秘めた「The Kia PV5カーゴ」。あなたのビジネスは、この新しいEVバンでどう変わると思いますか?
これからの動向から目が離せませんね。
関連リンク: Kia Japan 公式サイト











