北海道のホテル運営が劇的進化!『KANNA』導入で不具合管理を“見える化”する現場DXの力
北海道の豊かな自然に囲まれたホテルで、お客様が快適な時間を過ごす裏側には、実は様々な「見えない努力」があります。特に、複数の施設を運営するホテルグループにとって、設備の不具合管理は想像以上に複雑で、手間のかかる業務だということをご存知でしょうか?
今回私が注目したのは、北海道で複数のホテルを運営するケン・ホテルマネジメントキャビン北海道が、現場DXサービス 「KANNA(カンナ)」 を導入し、そのバックヤード業務に劇的な変化をもたらしたというお話です。情報の錯綜や時間ロスといった、現場が抱える長年の課題がどのように解決されたのか、その全貌に迫ります。
快適な滞在を支える「見えない苦労」:多施設運営ホテルの課題
皆さんはホテルに滞在する際、客室の設備や館内施設が常に完璧に保たれていることを当たり前だと思っていませんか? 実際に私が宿泊する時も、ベッドの寝心地、空調の快適さ、バスルームの清潔感など、細部にまで配慮された環境に感動することがよくあります。
しかし、その快適さの裏側には、日々発生する様々な不具合への対応という、地道で膨大な業務が存在します。特にケン・ホテルマネジメントキャビン北海道のように、複数の施設を運営している場合、その課題はより深刻になります。

想像してみてください。各施設から「客室のテレビが映らない」「大浴場のシャワーからお湯が出ない」といった不具合報告が、電話やメールで次々と寄せられます。
- 報告形式のバラつき: 担当者によって情報の粒度が異なり、本部で必要な情報が揃わない。
- 事実確認の手間: 「いつ、どこで、どんな状況で発生したのか?」といった確認に何週間もかかってしまう。
- 事務作業の負担: 設備員が現場で撮影した写真を事務所に戻ってPCに取り込み、Excelに貼り付けて報告書を作成…といった非効率な作業が日常的に発生。
これでは、本来お客様のために使うべき時間や、施設の保守点検に充てるべき時間が削られてしまいますよね。施設数が増えれば増えるほど、この「属人化」した非効率な運用は限界を迎え、業務効率化と体制強化が急務となっていたのです。
「カンナ」が現場の“ムダ”を削り取る!直感操作でDXを加速
こうした課題を解決するために、ケン・ホテルマネジメントキャビン北海道が導入したのが、株式会社アルダグラムが提供する現場DXサービス「KANNA」 です。

「KANNA」は、「世界中のノンデスクワーク業界(建設、製造、物流、医療現場など、オフィス以外の場所で働く人々)の現場の生産性向上を実現する」をコンセプトに開発されたサービスです。その名の通り、事務作業や移動時間、コミュニケーションの手間を 「カンナのように削り」 、作業の生産性を最大化します。
導入の決め手となったのは、ITツールに不慣れなスタッフでも 「スマートフォンから写真を撮って、必要事項を入力するだけ」 で、本部への報告が完結する直感的な操作性だったそうです。さらに、自社の業務フローに合わせて報告書の必須項目や選択項目を柔軟に設定できる点も高く評価されました。
「現場の人が無理なく使える」という点は、DX(デジタルトランスフォーメーション)を成功させる上で最も重要なポイントの一つだと私は感じています。どんなに高性能なツールでも、現場で使われなければ意味がありませんからね。
導入後の劇的な変化:リアルタイム連携がもたらすスピードと精度
KANNAの導入後、現場には目覚ましい変化が訪れました。
1. 報告業務の圧倒的な効率化
- 不具合を発見したその場で、スマートフォンからすぐに報告が可能に。
- 写真の取り込みやExcelへの貼り付けといった事務作業が一切不要になりました。
2. 本部の意思決定の迅速化
- 各施設から上がってくる情報を本部がリアルタイムで把握できるようになったため、修繕の判断が迅速化。
- 事務担当者でも、現場からの写真や情報をもとに、速やかに修繕報告書を作成できるようになりました。
3. 経理処理の安定化とリードタイム短縮
- 親会社への工事費用の請求書作成にかかる時間が大幅に短縮され、経理処理の安定化にも寄与。これはコスト削減にも直結しますね。
4. 報告品質の統一と属人化の解消
- 報告書のフォーマットが統一されたことで、担当者ごとの記載内容の差がなくなり、新任スタッフでも同じ品質で報告業務に取り組めるようになりました。
サウナ室のすのこ張り替えの進捗をKANNAで管理しているイメージ。ステータスが一目瞭然で、情報共有の精度が格段に向上していることがわかります。
これらの改善により、ケン・ホテルマネジメントキャビン北海道では、複数施設にまたがるホテル運営における情報共有の精度と業務効率が飛躍的に向上しました。これまで特定の担当者に依存していたバックヤード業務が改善され、企業全体の生産性向上につながっているのは素晴らしい成果です。
「KANNA」が描く、現場DXの未来
KANNAは、単なる報告ツールに留まりません。プロジェクト管理アプリ「KANNAプロジェクト」 と、ペーパーレス化を推進するデジタル帳票アプリ「KANNAレポート」 の2つのサービスを展開し、現場のあらゆる業務をデジタルで支援しています。
株式会社アルダグラムは、2020年7月に「KANNAプロジェクト」をリリースして以来、国内外で70,000社以上(2025年6月現在) が利用するまでに成長しています。日本だけでなく、東南アジア、欧米、インドなど世界100カ国以上に展開し、多言語対応もしていることから、その汎用性と使いやすさが世界中で評価されていることが分かります。2022年にはMonotaRO、2023年にはパナソニックと資本業務提携を結ぶなど、その成長はとどまることを知りません。
私たちの日常を支える「現場」の進化
今回のケン・ホテルマネジメントキャビン北海道の事例は、ホテル業界に限らず、多くの現場が抱える「アナログな業務の非効率さ」に一石を投じるものです。もしあなたの職場でも、報告書作成に時間がかかったり、情報共有に課題を感じていたりするなら、 「KANNA」 のような現場DXサービスの導入を検討してみる価値は大いにあります。
私たちが快適なサービスを享受できるのは、裏側で働く人々の努力と、それを支えるテクノロジーの進化があってこそ。今回の導入事例は、DXがいかに現場の課題を解決し、人々の働き方、そして提供されるサービスの質を高めるかを示す、まさに未来への一歩だと感じました。
- 株式会社アルダグラムについて
- 所在地: 東京都港区虎ノ門2-2-1 住友不動産虎ノ門タワー 26階
- 代表者: 長濱 光
- 設立: 2019年5月8日
- 事業内容: ノンデスクワーク業界の生産性向上を実現するサービスの開発・提供
- URL: https://aldagram.com/ (日本語・英語・タイ語)











