神戸が、スポーツの力で未来を創る。アリーナから発信する「防災意識の再点検」が熱い!
神戸の街が、2025年に迎える大きな節目をご存知でしょうか? 阪神・淡路大震災から30年。この記憶をただ追悼するだけでなく、「次の30年」へと繋がる具体的な行動へ進化させようという、感動的なプロジェクトが動き出しています。私が今回注目したのは、プロバスケットボールチーム「神戸ストークス」と、神戸の防災を支え続けてきた「株式会社神防社」がタッグを組んだ、新たな地域連携の形です。
一体どんな取り組みなのか、一緒に見ていきましょう!
記憶を「行動」へ。防災を「身近な文化」へ進化させる神防社の挑戦
1995年1月17日、阪神・淡路大震災は神戸の街に甚大な被害をもたらしました。6,000名を超える尊い命が失われたこの悲劇を経験した神戸の企業として、株式会社神防社(こうぼうしゃ)は、その経験を原点に防災設備の設計・施工、点検、そして防災用品の開発・販売を担ってきました。まさに「神戸の防災の会社」として、地域の安心を長年支え続けてきた存在です。
しかし、ただ過去を語り継ぐだけでは、未来を守ることはできません。 神防社は「30年目の神戸から防災意識を再点検する」というテーマを掲げ、 “追悼と伝承”から一歩進んで、“次の30年に備える行動”へと防災の価値を進化させることを決意しました。
これが、スポーツの熱量と結びつくことで、よりポジティブで身近な「防災=支え合う文化」へと意識を変えていこうという、画期的な試みなんです。
神戸の新たなランドマーク「GLION ARENA KOBE」が発信拠点に
この熱いメッセージを発信する舞台となるのは、2025年4月に開業したばかりの 「GLION ARENA KOBE(ジーライオンアリーナ神戸)」 です。
270度を海に囲まれた国内初の立地で、最大約1万人を収容するこのアリーナは、まさに神戸ウォーターフロント「TOTTEI」エリアの新たなランドマーク。最新の映像・音響システムと無柱空間設計により、どの席からも臨場感あふれる観覧環境が実現されています。ここでスポーツや音楽イベントが開催される度に、来場者は感動と興奮を味わうことでしょう。
そして、このアリーナに足を踏み入れると、目に飛び込んでくるのが神防社のサイネージ広告です。 「サイネージ広告」とは、デジタルディスプレイに表示される映像や画像を使った広告のこと。会場の熱気の中で、防災のメッセージが視覚的に強く訴えかけられることで、これまで防災にあまり意識が向かなかった人たちにも、その重要性がぐっと身近に感じられるはずです。
(アリーナ内で「KOBE STORKS」と「KOBOSHA Emergency Management」のロゴが並ぶサイネージ)
GLION ARENA KOBEは、にぎわい創出だけでなく、防災意識の啓発という重要な役割も担い始めているのですね。
「神戸ストークス」が示す、地域密着と未来への情熱
この取り組みのもう一つの主役は、B.LEAGUE所属のプロバスケットボールチーム 「神戸ストークス」 です。
2011年に「兵庫ストークス」として創設され、2023年に現在の名称へ改称されたこのチームは、「神戸から、世界へ。」をスローガンに掲げています。「バスケットボールを通じて未来を創る、神戸からバスケで日本、そして世界をアッ!と言わせる。」というミッションからは、地域への強い愛着と、未来への熱い情熱が伝わってきますね。
2025年4月に開業したGLION ARENA KOBEを新本拠地とし、さらには2026年から始まる「B.LEAGUE PREMIER」への参入も決定しており、その勢いはとどまるところを知りません。
神防社が、この神戸ストークスの「地域密着」と「未来を創る」姿勢に共感し、オフィシャルパートナー契約を締結したのは、ごく自然な流れだったと言えるでしょう。スポーツが持つ力、特にプロチームが地域に与える影響は計り知れません。試合会場の興奮、選手たちの躍動、観客の一体感が、防災というテーマに新たな光を当ててくれるはずです。
(神戸ストークスのホームゲームポスター。選手が力強く写っています)
今後の展開に期待!「防災=難しいこと」を覆す体験型企画
このプロジェクトは、サイネージ広告の掲出だけに留まりません。 今後は、さらに踏み込んだ防災啓発イベントや、子どもたちを交えた体験型防災企画なども検討されているとのこと。
想像してみてください。 試合会場で、選手と一緒に防災グッズを体験したり、災害時の避難方法を学んだりするイベントがあったら、子どもたちの心にも、きっと深く刻まれるはずです。「防災って、なんだか堅苦しいな」「自分には関係ないかな」と感じていた人も、スポーツの熱気の中でなら、前向きな気持ちで防災について考えられるかもしれません。
(GLION ARENA KOBEの多くのパートナー企業を示すロゴマークが並んでいます)
「防災=難しいこと」から 「防災=支え合う文化」 へ。この意識の変化こそが、神戸の、そして日本の未来を守る大きな一歩になると私は感じています。
私たちにできることは?神防社から防災をもっと身近に
では、私たち一人ひとりにできることは何でしょうか? まずは、自分の住む地域の防災について少し考えてみること。そして、もし手元に防災グッズがなければ、この機会に準備を始めてみるのも良いかもしれません。
株式会社神防社は、消防設備のプロフェッショナルであると同時に、防災グッズの商品開発にも力を入れています。創業メンバーの多くが阪神・淡路大震災を経験しているからこそ、本当に必要なもの、本当に役立つものを知っているはずです。
神防社のウェブサイトでは、会社情報や事業内容について詳しく見ることができます。
- 株式会社神防社について: https://kobosha.com/about/
また、消防・防災関連の商品はECサイトでも購入可能とのこと。この機会に、ご自宅や職場での防災対策を見直してみてはいかがでしょうか?
まとめ
神戸アリーナから発信される「防災意識の再点検」プロジェクトは、単なる広告掲出に留まらない、地域とスポーツが一体となった新しい社会貢献の形です。
阪神・淡路大震災から30年の節目を、過去を振り返るだけでなく、未来への具体的な行動へと繋げる。スポーツの熱量を借りて、防災をポジティブで身近な「支え合う文化」へと昇華させる。
この素晴らしい取り組みが、神戸だけでなく、日本全国に広がり、私たち一人ひとりの防災意識を高めるきっかけになることを心から願っています。
ぜひ、GLION ARENA KOBEで神戸ストークスの試合を観戦し、その熱気の中で防災のメッセージを感じ取ってみてください!