都市の水族館が、絶滅危惧種を救う?AOAO SAPPOROが、北海道標茶町と感動の連携協定を結びました!私も驚きましたが、ペンギンが繋ぐ『キタサンショウウオ』保全の舞台裏には、深い意味が隠されています。この記事を読めば、その全貌と、お得な無料入館キャンペーン情報まで、AOAO SAPPOROの知られざる魅力が全てわかりますよ。
AOAO SAPPOROの驚き!ペンギンが繋ぐ『キタサンショウウオ』命の物語
札幌のまちなかに誕生した都市型水族館「AOAO SAPPORO」。皆さんは、この水族館がただ生き物たちを展示するだけでなく、北海道の自然や地域の未来までをも見据えた、壮大なプロジェクトに乗り出していることをご存知でしたか?
私が今回注目したのは、なんと 「ペンギン」が「絶滅危惧種のサンショウウオ」そして「北海道の美しい町」をつなぐ架け橋になっているという、なんとも心温まるお話です。一見、関連性の薄いように思えるこれらの要素が、どのようにして一つの大きな物語を紡ぎ出しているのか、ご紹介しましょう。
なぜ「ペンギン」が繋ぐのか?愛称「シベチャ」に込められた想い
今回の地域連携のきっかけは、AOAO SAPPOROで2025年6月に誕生した愛らしいキタイワトビペンギンの雛に、北海道の「標茶(しべちゃ)町」に由来する 「シベチャ」という愛称が名付けられたこと。これを聞いた時、私は思わず「なるほど!」と膝を打ちました。ペンギンは誰もが知る人気者。そのペンギンに地域の名前を冠することで、多くの人の心に北海道の多様な魅力を届けることができる。これこそが、AOAO SAPPOROが提唱する「生命のワンダー ~みえないものがみえてくる~」という理念の具現化だと感じました。
シベチャ、元気に成長中!
「シベチャ」は2025年6月4日に孵化。体重82gで生まれたこの小さな命は、標茶町の広大な自然を思わせる、活発な性格の持ち主だそうです。プールデビューを果たし、これからも元気に育ってほしいという願いが込められています。
キタイワトビペンギンってどんなペンギン?
- 種名: キタイワトビペンギン (Northern Rockhopper Penguin)
- 体長: 約55〜65cm
- 特徴: 頭部にある黄色い飾り羽がトレードマーク。岩場をぴょんぴょんとジャンプして移動する姿が「イワトビ」の名の由来です。
AOAO SAPPOROでは、「サッポロ」や「オタル」など、北海道の市町村にちなんだ愛称をペンギンたちにつけているそう。これは、地域との絆を深め、北海道全体の魅力を発信する素晴らしい試みですよね。
「見えないものが見えてくる」キタサンショウウオ保全への挑戦
「シベチャ」の命名と並行して、AOAO SAPPOROはもう一つの重要な活動を展開しています。それが、標茶町の天然記念物であり、環境省レッドリストで絶滅危惧ⅠB類(EN) に指定されている 「キタサンショウウオ」の保全活動です。絶滅危惧ⅠB類とは、近い将来、野生での絶滅の危険性が高い種を指します。
この小さな両生類を救うために、都市の水族館が具体的に何ができるのでしょうか?
キタサンショウウオってどんな生き物?
- 種名: キタサンショウウオ (Siberian salamander)
- 体長: 約11〜13cm
- 生息地: 国内では釧路湿原周辺など限られた場所にのみ生息。
- 特徴: 背中の真ん中を走る黄金色の帯模様が美しい両生類です。
AOAO SAPPOROの生物担当スタッフは、標茶町を訪問し、標茶町博物館「ニタイ・ト」と協力して、キタサンショウウオの生息域調査や卵嚢(らんのう:卵の塊)の採取を行いました。採取された卵は水族館で丁寧に保管・育成され、幼生が陸に上がれるようになるまで育てられた後、再び標茶町へ放流されるというサイクルを確立しています。
2026年春頃には、再び標茶町で産卵された卵嚢の採取と、AOAO SAPPORO館内での展示が予定されているとのこと。これはまさに、 「生命のワンダー」を都市にいながらにして感じ、環境保全の重要性を肌で学ぶことができる貴重な機会になるでしょう。
水族館が「展示する場所」から「保全を担う場所」へと進化している。この動きは、現代社会における水族館の新たな役割を示しているように、私には感じられます。
- AOAO SAPPOROの保全活動について詳しくはこちら:https://aoao-sapporo.blue/forfield/
- 北海道産いきもの保全プロジェクト 公式 Instagram:https://www.instagram.com/hokkaidousan.ikimono
美しい湿原と酪農の町「標茶町」の魅力と連携の目的
今回の包括連携協定は、ペンギンの愛称やキタサンショウウオの保全活動をきっかけに、2025年9月29日に正式に締結されました。協定には、標茶町とAOAO SAPPOROの運営会社である株式会社青々が名を連ねています。
標茶町ってどんな町?
北海道の東部に位置する標茶町は、総面積が東京都の半分にも及ぶ広大な土地を持つ町です。釧路湿原国立公園や阿寒摩周国立公園、厚岸霧多布昆布森国定公園といった壮大な自然を有し、貴重な動植物の宝庫となっています。基幹産業である酪農業からは、牛乳やヨーグルト、チーズなど、北海道らしい豊かな乳製品が生まれています。
- 標茶町の公式サイト:https://hokkaido.shibecha.jp/
協定に込められた願い
この包括連携協定の目的は、キタサンショウウオをはじめとする標茶町の地域資源を最大限に活用し、 「過去と未来、地方と都市、若者と高齢者、リアルとデジタル、遊びと生活、人と自然といった、ありとあらゆるものをつなぐ感動と発見のコミュニティ」を育むこと。そして、地域社会の発展に寄与することを目指しています。
具体的な連携内容は以下の通りです。
- (1) 環境保全を軸とした調査研究、教育、発信にかかわる交流連携に関する事項
- (2) 地域資源の活用・発信及び魅力化向上に関する事項
- (3) 地域活性化や観光振興の連携・協力に関する事項
- (4) 地域課題解決に関する事項
- (5) その他、本協定の目的に沿う事項
標茶町の佐藤𠮷彦町長は、AOAO SAPPOROの専門的な知見との連携に大きな意義を感じ、素晴らしい自然環境を次世代につなげるための協働に期待を寄せています。AOAO SAPPOROの山内將生館長も、この協定が水族館の理念と標茶町の雄大な自然が結びついた結果であり、「感動と発見のコミュニティ」を育む契機になると語っています。
この連携は、単なる地方創生に留まらず、 「都市と地方が手を取り合い、互いの強みを活かしながら、未来の地球と生命のために何ができるか」 という問いに対する、一つの答えを示しているのではないでしょうか。
AOAO SAPPOROをもっと楽しむ!お得な情報とアクセス
この素晴らしい連携の舞台となるAOAO SAPPOROに、ぜひ足を運んでみませんか?特に、標茶町民の皆さんには朗報です!
【必見】標茶町&斜里町民限定!無料入館キャンペーン実施中!
- 開催期間: 2025年12月31日(水)まで
- 対象者: 斜里町および標茶町の町民、もしくはどちらかの出身地であることを証明できる方
- 内容: AOAO SAPPOROに無料でご入館いただけます!
- 受付場所: 4F「エントランス」
- 持参物: 現住所あるいは出身地が確認できる身分証明書
- 例:免許証、パスポート、マイナンバー、健康保険証、母子手帳、学生証、住民票の除票、戸籍の附票
- 小学生以下は保護者の身分証明書でOKです。
「シベチャ」の故郷、標茶町の皆さん、そしてもう一つのペンギン「シャリ」の故郷、斜里町の皆さん、これは見逃せませんね!ぜひこの機会に、AOAO SAPPOROで海の生き物たちと、そして「シベチャ」に会いにいきましょう!
年間パスポート「すいぞくかんクラブ」でお得に楽しむ!
水族館を日常的に楽しみたい方には、会員制度「すいぞくかんクラブ」がおすすめです。
-
特典: 生物に関する体験プログラムやイベントへの優先参加、「シロクマベーカリー&」の一部メニュー割引、商業施設「moyuk SAPPORO」対象店舗での割引など、盛りだくさん!
-
更新特典: 有効期限前に更新すると、最大20%割引でお得に継続できます。
-
「すいぞくかんクラブ」の詳細はこちら:https://aoao-sapporo.blue/ticket/
AOAO SAPPORO施設概要
- 開業日: 2023年7月20日(木)
- 所在地: 札幌市中央区南2条西3丁目20番地 moyuk SAPPORO 4階
- 交通:
- 札幌市営地下鉄南北線・東西線・東豊線「大通」駅徒歩3分
- 札幌市電「狸小路」停留場徒歩1分
- 営業時間: 10:00〜22:00(最終入館 21:00)※時期により変更あり
- 休館日: 年中無休 ※施設メンテナンス等による臨時休館の場合あり
- 公式HP: https://aoao-sapporo.blue
- 公式Instagram: https://www.instagram.com/aoao_sapporo
- 公式X: https://x.com/aoao_sapporo
まとめ:人と自然、都市と地方が共鳴する未来へ
今回のAOAO SAPPOROと標茶町の包括連携協定は、一羽のペンギンの愛称から始まり、絶滅危惧種の保全、そして地域全体の活性化へと広がる、感動的な物語だと感じました。都市の水族館が持つ「伝える力」と、地域の豊かな自然、そしてそこに暮らす人々の熱意が結びつくことで、想像以上のシナジーを生み出しています。
これは、私たちが生きる社会において、 「地域共創」がいかに重要であるかを改めて教えてくれる事例ではないでしょうか。AOAO SAPPOROの「生命のワンダー」という理念が、遠く離れた標茶町の自然の中で、着実に花開こうとしている。この連携が、未来の北海道、そして日本の自然と人々の暮らしに、どのような素晴らしい影響を与えていくのか、私も大いに期待しています。
あなたもぜひ、AOAO SAPPOROを訪れて、この「ペンギンが繋ぐ命の物語」を体感してみてください。そして、北海道の豊かな自然と、それを守り育む人々の想いに触れてみませんか?