毎朝の電車通勤、思わず「イラッ!」としてしまう瞬間、ありますよね?もしかして、あなただけじゃないかも。 このたび500人の通勤経験者に聞いた調査で、みんなが「どんな人」に一番イライラしているのか、意外な本音が明らかになりました。さらに、つらいイライラにどう対処しているかのリアルな実態も。 この記事を読めば、あなたのイライラの原因が分かったり、他の人の対処法を知って心が少し軽くなったりするかもしれません。さあ、あなたの「イラッ」はランクインしてる?
電車通勤「イラッ」あるある?意外な特徴ランキング【500人調査】
毎日の電車通勤、あなたにとってどんな時間ですか?多くの人にとって、それは避けられない日常の一部であり、同時にちょっとした、あるいは大きなストレスの源になっているかもしれません。ぎゅうぎゅう詰めの車内、急いでいるのに進まない流れ、そして周りの乗客の行動…。心の中で「イラッ」とした経験、一度や二度ではないはずです。
「私だけじゃないんだ…」そう思わせてくれる興味深い調査結果を目にしました。今回は、電車通勤をしている500人を対象に行われた「電車通勤中にイラッとする人」に関するアンケート調査を掘り下げてみたいと思います。
ほとんどの人が「イラッ」を経験済み!?
まず驚いたのは、電車通勤をしている人のうち、なんと91.6%もの人が「イラッとしたことがある」 と回答していること。これはもう、「電車通勤あるある」と言ってもいいレベルかもしれません。
(画像出典元: Biz Hits Career blog)
「よくある」と答えた人よりも「たまにある」と答えた人のほうが多いことから、単に混雑しているからイライラするというわけではなく、特定の状況や他人の行動が引き金になっている可能性が高いことがうかがえます。つまり、私たちは無意識のうちに誰かをイラッとさせている可能性もある、ということなんですね。
ちなみに、調査では最も混雑すると思われる朝8時~9時台に通勤している人が約半数を占めていましたが、それ以外の時間帯でもイライラの頻度はほとんど変わらなかったそうです。やはり、混雑そのものよりも、そこでの「人の行動」がポイントになりそうです。
(画像出典元: Biz Hits Career blog)
電車通勤中に「イラッ」とさせる人の特徴、トップは?
では、一体どんな行動に多くの人がイラッとしているのでしょうか?気になるランキングを見てみましょう。
(画像出典元: Biz Hits Career blog)
- 動こうとしない (18.0%)
- 声が大きい (15.6%)
- 座席をつめない (14.6%)
- イヤホンから音漏れしている (8.4%)
- 荷物が邪魔になる (7.8%)
- 匂いがきつい (6.6%) 無理やり乗り込んでくる (6.6%)
- 咳エチケットを守らない (5.4%)
私がこのランキングで特に「なるほど!」と思ったのは、1位の 「動こうとしない」 です。
混雑しているのにドア前や通路の真ん中に立ち止まったり、奥に詰めようとしなかったり。これ、「降りる駅が近いから」「すぐ降りたいから」という気持ちも分からなくはないのですが、確かに周りから見ると「協調性がないな」「自分勝手だな」と感じてしまうんですよね。
調査の回答者からも「混んでいるのに奥につめない」「ドアの前にずっといる」といった声が多く挙がっていました。たった一人の立ち位置が、車内全体の流れを止めてしまうこともある。朝の貴重な数秒が惜しい通勤時間帯には、特に気になってしまう行動かもしれません。
2位の 「声が大きい」 も、これまた多くの人が経験している「あるある」ではないでしょうか。友達との会話、イヤホン越しの通話や独り言…密閉された車内に響く声は、想像以上に周囲に響き渡ります。疲れていたり、考え事をしていたりする人にとっては、本当に耳障りですよね。
そして3位の 「座席をつめない」 。これも「あー!いるいる!」と思わず膝を打つ方が多いはずです。足を大きく広げて座る「殿様座り」や、隣との間に無駄なスペースを作る行為、挙げ句の果てには空席に堂々と荷物を置く人も…。もう少し詰めてくれれば誰かが座れるのに、と感じる気持ち、すごく分かります。
その他、イヤホンからの音漏れやリュックサックが人に当たる、体臭や香水の匂い、無理な乗車、咳エチケットの欠如など、どれも「あー、あの時のアレだ!」と思い当たるフシがある項目ばかりですね。共通しているのは、 「周囲への配慮のなさ」 や 「自分中心な行動」 に対する不満が多い、ということかもしれません。
イラッとしても、私たちは「我慢」を選ぶ?
さて、電車の中でイラッとしたとき、私たちはどういう行動をとるのでしょうか?調査結果を見ると、意外な…いや、もしかしたら当然かもしれない、対処法が明らかになりました。
(画像出典元: Biz Hits Career blog)
圧倒的多数の約6割が「我慢する(58.2%)」 と回答しています。
- 「トラブルになりたくないので、我慢する」(40代女性)
- 「見ているとイライラするだけなので、見ないようにする」(50代男性)
といった声からも分かるように、多くの人は「波風を立てたくない」「余計な関わりを持ちたくない」と考えているようです。心の中で舌打ちしたり、顔を背けたりしながら、ひたすら耐える…。これが日本の通勤風景のリアルな姿なのかもしれません。
次に多かったのは「その場から離れる(24.4%)」。これも、相手に直接何かを伝えるのではなく、物理的な距離をとることでストレスを回避しようとする行動ですね。
そして、わずかですが「視線を送る」「押し返す」といった間接的な抗議をする人もいるようです。言葉で伝えるのは怖いけれど、不快感を伝えたい…そんな葛藤がうかがえます。
この結果を見て、私は「多くの人が我慢している」という事実そのものが、ある種のメッセージになっているように感じました。「誰も何も言わないけれど、みんな不満に思っている」という静かな状態が、もしかしたら電車内の暗黙のルールのようなものを作り出しているのかもしれません。だからこそ、私たちは自分が無意識に誰かを不快にさせていないか、立ち止まって考える必要があるのでしょう。
専門家が語る「通勤ストレス」と対処法
今回の調査結果について、こころサポートクリニック院長の平山貴敏氏は、通勤中のイライラについて興味深い考察を寄せています。
平山氏は、電車に乗るという行為自体がストレスを生み、イライラの閾値(いきち)を下げる(イライラしやすくなる)状態にあると指摘しています。特に混雑時は周囲に意識が向きやすくなり、自分からイライラの原因を探しに行ってしまうことさえある、とのこと。
「通勤中はイライラしやすい状態なんだ」と認識するだけでも、少し冷静になれるかもしれませんね。
では、どうすればこのイライラを少しでも減らせるのでしょうか?平山氏は、まず「周囲に迷惑をかけないよう配慮する」こと、そして「外の風景を眺める、音楽を聴くなど 『自分の時間』に集中する」ことを勧めています。そう、イヤホンで音楽を聴くという対処法は、まさに「自分の世界に引きこもる」ことでストレスを軽減する効果があるんですね。
さらに、心理的なアプローチとして「電車に乗る時は周囲に対する期待値を下げておくのもイラっとしない工夫の一つです」というアドバイスも。これは目からウロコかもしれません。私たちは無意識のうちに「こうあるべき」という期待を持って電車に乗っていますが、その期待が裏切られると怒りを感じやすくなるからです。「今日は何が起きても動じないぞ!」くらいの心持ちでいれば、少しは気が楽になるかも?
(画像出典元: Biz Hits Career blog)
まとめ:お互いを思いやる「ちょっとした配慮」を
今回の調査から、電車通勤中にイライラを感じる人が圧倒的に多いこと、そしてその原因の多くが、混雑そのものよりも「他者への配慮に欠ける行動」にあることが分かりました。
- 道を譲る
- 席を詰める
- 荷物を前に抱える
- 音量に気を配る
- 咳やくしゃみを手で覆う
どれも当たり前のことのように思えますが、混雑した車内では、普段以上に気をつけなければ、うっかり誰かを不快にさせてしまう可能性があります。
そして、多くの人がイラッとしても直接注意せず「我慢している」という現状は、「自分さえ良ければ」という態度がどれだけ周りにストレスを与えているかを知るきっかけになります。
電車通勤は毎日のこと。少しでも快適に過ごすためには、私たち一人ひとりが「お互い様」の気持ちを持ち、ちょっとした配慮を心がけることが大切だと、改めて感じさせられる調査結果でした。
今回の調査は、働き方に関する情報を発信する「Biz Hits Career blog」が実施しました。より詳しい調査結果や、その他の有益な情報も掲載されていますので、ぜひこちらもご覧ください。
▶ Biz Hits Career blog公式サイト: https://bizhits.sixcore.jp/