ネオンに照らされたBAR、落書きが壁と天井を覆うダイナー、赤いソファのある部屋。横浜の撮影スタジオ「江田スタ!」で目を引くのは、背景の個性だけではありません。運営するEDA WORLD DESIGNへの取材では、ブース同士を大きなアーチでつなぐ構造に、カメラを引く距離と、反対側から見ても成立する世界観を両立したいという狙いがあると分かりました。

公式サイトによると、江田スタ!は200㎡のワンフロアに9つのブースを備える撮影スタジオ。東急田園都市線・江田駅から徒歩1分30秒と案内されています。今回は、空間を設計した運営側に、写真に写るときの工夫と初めて訪れる人へのおすすめを尋ねました。
壁を増やすと、カメラを引く距離が短くなる
EDA WORLD DESIGNは、撮影スタジオの設計には、反対側にも壁を設ければ両方向から撮れる一方で、カメラマンが後ろへ下がれる距離が短くなるというトレードオフがあると説明します。背景を増やすことと、構図の自由度を確保すること。その両方を考えたのが、隣り合う空間のつなぎ方でした。

そこで、BARやダイナーでは、世界観やデザインの親和性が高い空間同士を、大きなアーチ壁を介して接続する構造を採用しました。
――EDA WORLD DESIGNの取材回答より
同社によると、この構造によって、カウンターの内側や反対側から見たときにも世界観が成立するようにしています。取材で提供された写真では、装飾された壁の開口部と、その先に続く別の空間を確認できます。

ダイナー側からの提供写真にも、チェッカー柄の床やグラフィティの向こうに、雰囲気の異なるロビーが見えます。一つのブースを正面から撮るだけでなく、どちらから、どこまでを画面に入れるかを考えられる構成です。

プレスリリースでは、パンクダイナーについて、ネオンを消すとグラフィティとチェッカーフロアが際立つ撮影にも対応すると紹介しています。壁の文字、丸い照明、床の模様など、画面の中に入る要素が多いブースです。

最初の一枚は、備え付けの家具や照明から

スマートフォンで初めて撮る人に向けて、同社はBARやダイナーを挙げました。難しいライティングを考えなくても、備え付けの家具や照明を生かして雰囲気のある写真を楽しめるという説明です。取材提供のBARの写真からは、カウンターや壁のネオンが同じ画面に入る様子が分かります。

なかでも初心者に試してほしい場所として挙がったのが、赤い部屋です。同社によれば、備え付けの2台のフロアランプの光だけでも印象的な写真を撮れるとのこと。まずはその場の光で一枚撮り、慣れてきたら角度や光の当て方を変える楽しみ方を勧めています。

一眼カメラを使う場合の例としては、ストロボを1灯リモートで発光させ、被写体の少し横から光を当てる方法も教えてくれました。これは追加機材を使う例です。スマートフォンで始める人は、まず備え付けの照明と、自分が立つ位置や向きの変化から試せそうです。
衣装に合う場所を相談しながら、ブースを巡る
取材回答によると、現在の構成はネオンを基調とした6ブースとゴシック系の3ブース。同じフロアに異なる世界観があるため、モデルとカメラマンが「この衣装なら、どのブースが合いそうか」と相談しながら撮影場所を決めることも、同社が考える醍醐味の一つです。
例えば公開写真のピンクゴシックは、ターコイズブルーの壁、ピンクのソファ、チェッカー柄の床を組み合わせた空間。BARやダイナーとは異なる色の組み合わせが見られます。

サイバーロビーは、白く光るラインや、幾何学模様、胸像が目を引きます。取材で語られた「空間を巡りながら決める」楽しみを考えるときにも、こうしたブースごとの見た目の違いが手掛かりになります。

ピンク電車のブースは、座席やつり革、光る窓枠を備えた車内風の空間です。リリースでは窓枠のLEDは色を変えられると案内されています。赤い部屋と並ぶ様子を写した取材写真からも、一つのフロアで場面を切り替えられる構成が伝わります。

監獄風の「FOUJAIL」には、監視カメラを模した造作やグラフィティ、ネオンサインが配置されています。公開写真ではソファの周囲まで装飾が続き、ピンク電車やゴシックの部屋とは違う背景を作っています。

取調室のブースでは、多言語の表記や工業用のビニールカーテン、フェンスドアなどを組み合わせています。リリースは視点や構図によって異なる場面を作れると説明しており、正面だけではない撮り方を考えるきっかけになります。

予約時は、撮影内容に合うプランを確認

公式サイトにはシェア、写真の貸切、MV向けなどのプランが掲載されています。法人利用は貸切プラン、スマートフォン以外の動画撮影はMVプランという案内もあるため、撮影する内容に合わせて公式サイトの料金・予約案内と利用規約を確認してください。時間帯や料金は変更される場合があります。
同社は、来店したときの印象に加え、利用者の志向によって表現を引き出せることも大切にしていると話します。背景を選ぶところから、カメラを構える位置や光の向きを変えてみるところまで。江田スタ!の空間設計には、その余地を残す考え方がありました。
※本記事はEDA WORLD DESIGNの取材回答と公開情報をもとに制作しました。写真は同社の提供素材およびプレスリリース掲載素材で、編集部による現地撮影・試用を示すものではありません。MONOLABの取材記事の編集方針もご覧ください。










