名古屋の街に、新たなドリンクカルチャーの波が押し寄せているのをご存知でしょうか?
先日、雨の日でも最大1時間待ちの行列ができたと、SNSで大きな話題を呼んだお店があります。その中心にいるのが、マレーシア発の中国茶チェーン「BEUTEA(ビューティー) 」です。単なる流行ではない、「TEAシフト」という新たな消費行動の兆しを、私はこのお店のオープンから感じています。
この記事では、名古屋に降り立ったBEUTEAの魅力と、日本の飲料業界に起こりつつある「TEAシフト」の秘密に迫ります。
マレーシア発「BEUTEA」とは?その魅力に迫る
一体BEUTEAとはどんなブランドなのでしょう?東南アジアで約80店舗を展開する中国茶のスペシャリストで、本格的な中国茶をベースに、フルーツやチーズフォームなどを組み合わせた 「次世代ドリンク」 を提供しています。
日本初上陸となる名古屋・栄店は、オープン直後から連日大盛況。小雨が降る中でも開店前から行列ができ、最大1時間待ちの列が閉店近くまで続いたというから驚きです。
私も画像を見たときに「これはすごい!」と唸りました。こんなに多くの人が新しいお茶の体験を求めているのですね。

SNSではそのビジュアルの美しさはもちろん、「香り」「甘さ控えめ」といったキーワードで拡散されており、これまでのカフェドリンクとは一線を画す体験への期待感がうかがえます。
「TEAシフト」の波、その背景にあるもの
これまで日本のドリンクシーンを牽引してきたのは、間違いなくコーヒーでした。しかし、今、その勢力図に変化が起こっているのです。
全国清涼飲料連合会のデータによると、2024年の茶系飲料の生産者販売金額は9,280億円に達し、同年のコーヒー飲料等(9,255億円)と金額規模がほぼ肩を並べる水準にまで伸長しているというから驚きです。
さらに、セブン‐イレブンが専用マシンで抽出する「セブンカフェ ティー」を全国展開するなど、大手もTEA市場に本腰を入れています。これは一時的なブームではなく、 「TEAを選ぶ」という選択が、私たちの日常に深く根付きつつある証拠だと私は見ています。紅茶の検索者数も、コーヒーとの差が縮小傾向にあるという分析もあり、TEAへの関心が急上昇していることがうかがえます。
なぜ名古屋でここまで人気なのか?250人調査が語る真実
なぜ名古屋の地でBEUTEAがこれほどまでに熱狂的に迎え入れられているのでしょうか?その秘密を探るため、お店に並んでいた250人にヒアリングしたところ、実に8割以上が「SNSなどで事前に知っていた」 と回答。偶然の来店ではなく、事前にしっかりと「予習」をしてから訪れていることが分かります。
- Z世代はInstagramやXでビジュアルや香りに魅せられ、
- 60代以上の方はテレビのニュース番組がきっかけ、
というように、情報源は様々ですが、「事前に知って行きたいと思ってきた」という共通の強い意志が見て取れます。

特に注目したいのは、海外で中国茶ドリンクを体験した層が約1割いたことです。彼らの多くが「BEUTEAはマレーシアで飲んだことがある。日本にできて嬉しい」「上海で飲んだ中国茶ドリンクの美味しさを思い出し、絶対行きたいと思った」とコメントしています。 「あの感動をもう一度味わいたい」という、強い原体験が来店を後押ししているのです。

この「事前認知」と「原体験」が、たとえ雨が降っていても、1時間並んででも飲みたいという強い来店意思を支える要因になっていると私は分析します。
BEUTEAの「一杯」にかけるこだわり
BEUTEAが提供するのは、単なるドリンクではありません。それは、緻密に「設計された一杯」と呼ぶにふさわしい、こだわりが詰まった作品なのです。
- 本格中国茶にフルーツ、野菜、チーズフォームを組み合わせる革新性:これまでの中国茶のイメージを覆す、新しい美味しさを追求しています。
- 「3連ストロー」 :様々な層のドリンクを一度に味わえるよう設計されたストロー。見た目だけでなく、味わい方にも工夫が凝らされています。
- 「秒単位抽出」 :お茶の風味を最大限に引き出すため、抽出時間にもこだわりが。
- 「北海道牛乳」 :茶葉の繊細な香りを邪魔しない、上質なミルクを使用。
これらの工夫が、BEUTEAのドリンクを唯一無二の存在にしているのでしょう。

メニュー紹介:私のイチオシはこれ!
初めてBEUTEAを訪れるなら、この2つは外せません。
ジャスミンミルクティー(Jasmine Green Milk Tea)
- 概要・特徴: 華やかなジャスミンの香りとミルクのコクを合わせた、BEUTEAを象徴する一杯。口に含んだ瞬間に、香りがふわっと広がるのが特徴です。茶葉の香りを邪魔しない北海道ミルクを使用している点も、日本人の味覚にマッチしていると感じました。
- 価格:
- S 528円
- M 628円
- L 728円
- LL 828円(全て税込)
ジャスミングレープティー(Jasmine Grape Tea)
- 概要・特徴: ジャスミン茶に生のぶどうとクラッシュ氷を合わせ、上から濃厚なチーズフォームを重ねたデザート感覚のフルーツティー。まるで飲むデザート! 香りの余韻が広がる三連ストローで、最後のひと口まで至福の体験ができます。
- 価格:
- M 848円
- L 948円
- LL 1,048円(全て税込)
この一杯で、フルーツのフレッシュさ、お茶の奥深さ、チーズフォームのクリーミーさが一度に楽しめることを考えると、決して高くはない、むしろ価格以上の満足感を得られるでしょう。
その他、ゴーヤやコリアンダーなど、想像を超える組み合わせのドリンクも提供されており、何度訪れても新しい発見がありそうですね!
体験談:行列に並んだ価値、そこに広がる感動
実際にBEUTEAのドリンクを口にした人たちは、どんな感想を抱いているのでしょうか?いくつかご紹介します。
- 「とても香りがよく、想像以上に美味しかった。今度は違うメニューも試してみたい」(20代女性)
- 「テレビで見て『絶対行ってみたい』と思ってきました。今まで飲んだ紅茶系のドリンクとは全然違ってびっくりしました。待ったかいがありました」(60代女性)
- 「ジャスミングレープティーは飲むデザートみたい。お茶の部分は飲みやすく、チーズフォームの部分は濃厚で、とても気に入りました」(30代女性)
「香りのよさ」や「今まで飲んだことのない新しさ」、「飲むデザート」といった言葉からは、BEUTEAが提供する体験の質の高さが伝わってきます。世代を超えて新しい味覚体験を提供していることが、人気の秘密なのかもしれません。
完全キャッシュレスへの対応:現代の消費スタイル
現代の店舗運営として注目したいのは、完全キャッシュレスというスタイルです。現金が使えないとなると戸惑う方もいるかもしれませんが、オープン直後の行列時でも大きな混乱はなかったとのこと。日本のキャッシュレス決済比率が42.8%まで上昇している現代において、これはむしろスムーズな顧客体験を提供するための賢い選択と言えるでしょう。
BEUTEA 矢場町店:あなたの次のおでかけスポットはココ!
さて、この新しい味覚体験をあなたも試してみたくなったのではないでしょうか?名古屋パルコのすぐそばという立地も魅力的。ショッピングの合間や仕事帰りに、ふらっと立ち寄ってみるのもいいですね。

店舗情報
- 店名: BEUTEA 矢場町店(ビューティー ヤバチョウテン)
- 住所: 〒460-0008 愛知県名古屋市中区栄3丁目32-7 ペリカンファーストビル1階(名古屋パルコそば)
- 営業時間: 8:00〜22:00(12/31・1/1休)
- 席数: 32席(テイクアウト可)
- 公式サイト: https://beutea.jp

BEUTEAの店内で、くつろぎながら特別な一杯を味わうのも良いでしょう。
まとめと展望
BEUTEAの日本初上陸は、単なる新しいお店のオープンというだけでなく、日本のドリンクカルチャーに新たな風を吹き込むものだと私は確信しています。
コーヒーに代わる選択肢として、香り高く、奥深い中国茶の魅力が、これからますます多くの人に広まっていくことでしょう。「TEAシフト」という言葉が、当たり前の日常になる日もそう遠くないかもしれませんね。ぜひ一度、BEUTEAで「次世代の味覚体験」をしてみてはいかがでしょうか。











