夏の終わりに纏いたい「和の香り」:J-Scent 7月人気ランキングから見えた日本の美意識
暑い日が続く7月、あなたはどんな香りを纏って過ごしましたか? 今回ご紹介するのは、日本の豊かな感性から生まれた香水ブランド 「J-Scent(ジェイセント)」 が発表した、7月の人気ランキングです。定番の香りから意外な香りまで、そのラインナップからは「和の香り」が持つ奥深さと、私たちが日常で感じる情景がいかに美しい香りに昇華されているかが伝わってきます。
特に注目すべきは、今回異例のランクインを果たしたあの香り。一体どんな魅力が隠されているのでしょうか。
まさかのダークホース?!「ほうじ茶」の香りが急浮上!
数あるJ-Scentの香りの中で、私が真っ先に目を奪われたのは、 「ほうじ茶」 の香りの躍進です。
J-Scentのオンラインストア「LUZ-Store」の売れ行きを見ると、「ほうじ茶」はパフュームオイル部門で5位、そしてなんとミニフレグランス部門でも初のトップ5入りを果たしています。2ヶ月連続で人気が高まっているというから驚きです。
なぜ「ほうじ茶」の香りがこんなにも支持されているのでしょうか? その秘密は、香りのユニークな構成にあります。トップノートでは、まるで急須にお湯を注いだ瞬間のあの香ばしい香りが立ち上ります。嗅覚だけでなく、湯気の向こうに見える茶褐色まで目に浮かぶよう。
ミドル、ラストノートへと移るにつれて、その香りは徐々に甘く、そしてどこか落ち着いた温かみのある印象へと変化していくのが面白い点です。これはまさに、ほうじ茶ラテを口にした時の、あのほっこりとした安らぎに通じるものがありますね。日本のお客様からも「ほうじ茶ラテをイメージする」という声が多数寄せられているのも納得です。
さらに興味深いのは、アメリカでは甘い「グルマン系」の香りが人気を集める中、現地のJ-Scent取扱店では「ほうじ茶」が一番人気という事実。日本の日常に溶け込んでいるこの香りが、海を越えて多くの人々を魅了していることに、改めて「和の香り」のポテンシャルを感じさせられます。
「ほうじ茶」の香りの構成
- トップノート: ココナッツ、ピーナッツ、海苔
- ミドルノート: ジャスミン、ミント、ウインターグリーン
- ラストノート: イリス、シダーウッド、バニラ、クローバー
「海苔」という意外な香料に驚かれるかもしれませんが、これがほうじ茶の持つ独特の香ばしさ、そして深みを表現する上で重要な役割を果たしているのかもしれません。香りの奥深さをぜひ体験してみてほしいです。
あなたにぴったりの一本は?J-Scent 7月人気ランキング全貌!
「ほうじ茶」の香り以外にも、J-Scentには私たち日本人の感性に響く魅力的な香りがたくさんあります。今回は3つの部門に分けてランキングが発表されました。
Eau de Parfum(オードパルファン)部門
- 和肌 / Yawahada: 川端康成の小説『眠れる美女』から着想を得たという、官能的で優しい香りが堂々の1位。J-Scentを代表する香りですね。
- 恋雨 / Koiame: 雨上がりのしっとりとした空気感を思わせる、透明感あふれる香り。
- ラムネ / Ramune: 夏祭りのあの懐かしいラムネの香り。気分をリフレッシュしたい時にぴったりです。
- 紙せっけん / Paper Soap: 清潔感あふれる、誰からも好かれる優しい石鹸の香り。
- 入道雲 / On a Cloud: 広がる青空に浮かぶ、雄大な入道雲をイメージした、開放感のある香り。
Perfume Oil(パフュームオイル)部門
- 和肌 / Yawahada
- 恋雨 / Koiame
- 紙せっけん / Paper Soap
- 力士 / Sumo Wrestler: 土俵の熱気と力士の汗、そして石鹸の香りがミックスされた、力強くも清潔感のある香り。独特の世界観が光ります。
- ほうじ茶 / Roasted Green Tea
Mini Fragrance(ミニフレグランス)部門
- 恋雨 / Koiame
- 和肌 / Yawahada
- ラムネ / Ramune
- 力士 / Sumo Wrestler
- ほうじ茶 / Roasted Green Tea
どの部門も「和肌」と「恋雨」が上位を占めており、その根強い人気がうかがえます。そして、ここでも「ほうじ茶」と「力士」といった個性的な香りがしっかりとランクインしているのがJ-Scentらしいですね。
香りの纏い方も賢く選ぶ!3つのフレグランスタイプを徹底比較
J-Scentでは、香りのタイプによって3種類のアイテムが用意されています。あなたのライフスタイルや香りの楽しみ方に合わせて選んでみましょう。
1. Eau de Parfum(オードパルファン)
- 容量: 50mL
- タイプ: スプレー
- 特徴: 植物由来のエタノールを使用しており、本格的に香りを楽しみたい方におすすめ。ふわっと広がるスプレーの使い心地もこだわりが感じられます。香りの持続性も期待できます。日常使いはもちろん、特別な日にも活躍する一本となるでしょう。
2. Perfume Oil(パフュームオイル)
- 容量: 10mL
- タイプ: ロールオン
- 特徴: スクワランをメインとしたオイルベースなので、肌に優しく、さらっとした使用感が魅力。エモリエント効果(保湿効果)もあるため、乾燥が気になる方にも良いかもしれません。 ロールオンタイプなので、ピンポイントで香りをつけられ、香りの拡散が控えめなのがポイント。オフィスや公共の場で、さりげなく香りを纏いたい時に非常に便利です。手のひらサイズで持ち運びにも最適!
3. Mini Fragrance(ミニフレグランス)
- 容量: 2mL
- タイプ: スプレー
- 特徴: オードパルファンと同じスプレータイプですが、非常に少量サイズ。 「この香りが気になるけど、いきなり大きなボトルを買うのはちょっと…」 という方に朗報です。 サンプル感覚で複数の香りを試したり、お気に入りの香りをポーチに入れて持ち歩いたりと、使い方は自由自在。ただし、こちらはオンラインストア「LUZ-Store」限定販売なのでご注意を。賢く香水を選びたいあなたに、ぜひ試してみてほしいアイテムです。
世界を魅了する「和の香り」:J-Scentが描く日本の美意識
そもそもJ-Scentとは、一体どのようなブランドなのでしょうか?
「J-Scent」は、有限会社ルズが手掛ける「和の香水ブランド」です。そのコンセプトは、「世界に誇れる日本の美意識、独特な伝統、文化、そして今を生きる私たち日本人の暮らしに溶け込んできた香りを『和(あ)える』ことにより生み出したメイド・イン・ジャパン・フレグランス」。
私たちの記憶に残る情景を呼び起こすような、どこか懐かしく、それでいて新しい香り。これがJ-Scentの真骨頂です。川端康成の小説をモチーフにした「和肌(やわはだ)」や、「花見酒」「ラムネ」など、日本の四季や文化、日常の風景からインスピレーションを得た香りが28種類以上もラインナップされています(2025年8月現在)。
「沈香」「落雁」「紫陽花」「柚子」「薄荷」「珈琲」「あんみつ」など、リストを見るだけでもワクワクしますよね。これほどまでに多様な「和の香り」を生み出し、しかも近年はヨーロッパを中心とした海外のフレグランス市場でも取扱店舗を拡大しているというから、その品質とコンセプトが世界中で高く評価されていることがわかります。
日本の香りが、世界中の人々の記憶に残る情景を呼び起こしている――そう考えると、なんだか誇らしい気持ちになりますね。
あなたも「和の香り」の世界へ!購入方法と賢い香水選びのヒント
J-Scentの香りに興味が湧いてきたら、どこで手に入るのでしょうか?
主な購入方法は以下の通りです。
- J-Scentオフィシャルサイト: https://luzfragrance.com/j-scent/
- オンラインストア「LUZ-Store」 : https://www.luz-store.com/
- 実店舗: 蔦屋書店、TSUTAYA BOOKSTORE、ハンズ、ISETAN BEAUTY onlineなど、全国の様々な店舗で取り扱いがあります。お近くの店舗は、J-Scentストアリストで確認できます。
- J-Scentストアリスト: https://luzfragrance.com/j-scent/storelist
賢い香水選びのヒント
もしあなたが「初めてJ-Scentの香りを試す」というのであれば、個人的にはミニフレグランスから始めてみることを強くお勧めします。2mLという少量サイズは、お試しには最適。気になる香りをいくつか試してみて、じっくりと自分にぴったりの一本を見つけるのが良いでしょう。
また、香水は纏う人の肌のphや体温によっても香りの立ち方が変わると言われています。気になる香りがあったら、ぜひ一度店頭で試着(試香)してみてください。その香りがあなたの肌でどのように変化するのか、時間経過とともにどんな表情を見せるのか、じっくりと楽しんでみてくださいね。
J-Scent Instagramアカウント: https://www.instagram.com/jscent_japan/
J-Scentの世界観や最新情報をチェックするなら、Instagramもおすすめです。美しいビジュアルと共に、香りのストーリーをより深く感じられるはずです。
最後に
「和の香り」と聞くと、どこか静かで控えめな印象を持つかもしれません。しかし、J-Scentの香りは、日本の日常に溶け込む親しみやすさがありながらも、確かな個性と洗練された奥深さを持ち合わせています。
今回注目した「ほうじ茶」の香りも然り。香ばしさから甘さへと移ろうその変化は、まるで日本の四季の移ろいを肌で感じるようです。ぜひ、あなたもJ-Scentの香りを纏って、日本の美意識を肌で感じてみませんか?きっと、新たな香りの世界が広がるはずです。