台湾に夜遅く着く便を選んだとき、eSIMの「3日間」はいつまで使えるのでしょうか。スマートフォンをなくしたら、付属のAI支援を別の端末で使えるのかも気になります。
台湾旅行向けの「台湾さんぽeSIM」では、2026年10月21日から、対象プランに含まれるトラベルAIレスキューの料金を無料にするキャンペーンが始まりました。MONOLABは運営するジャグプロジェクト合同会社の代表・Jag Yamamotoさんに、日数の数え方、紛失に備えた準備、初心者向けの案内を見直した経緯を聞きました。
夜23時に使い始めても、その日が「1日目」
今回取材したのは、台湾さんぽeSIMの使い放題・本人確認なしプランです。公式の商品ページでは、毎日1GBまで高速通信を利用でき、その後も5Mbpsで通信を続けられると案内されています。
では、日数と1GBの枠は、使い始めてから24時間ごとに更新されるのでしょうか。Yamamotoさんの回答は、どちらも台湾時間の午前0時で区切るというものでした。通信の仕入れ先の商品仕様によるもので、台湾の通信網に初めてつながった日が1日目になります。
台湾時間の夜23時に接続した場合、3日間プランは次のように数えます。
| 利用日 | 使える時間(台湾時間) |
|---|---|
| 1日目 | 接続した日の23時から24時までの1時間 |
| 2日目 | 翌日の0時から24時まで |
| 3日目 | 翌々日の0時から24時まで。ここで終了 |
この例では、最初の1GB枠も接続から1時間後の午前0時に更新されます。「3日間」を接続から72時間と考えて選ぶと、想定より早く終わることになります。夜遅く到着する旅程では、到着日も含めて必要な日数を数えておきたいところです。
一方、日本にいる間にQRコードを読み込んでインストールしておくだけでは、このプランの利用日数は減らないといいます。事前のインストールと、台湾での利用開始は別と理解すると、準備するタイミングも決めやすくなります。
「空港に着いたら読み込む」から、出発前のWi-Fi設定へ
初めて使う人向けの案内にも、見直した点がありました。同社のページの一部には以前、空港に着いてからQRコードを読み込めばよいという説明があったそうです。
しかし、QRコードからeSIMをインストールするには、その時点でインターネット接続が必要です。到着後に設定を始めようとしても、通信環境がなければ先に進めません。
Yamamotoさんによると、2026年7月に案内文を一つずつ事実と照合した際、この手順の食い違いに気づいたとのこと。そこで、説明する順序を次のように改めました。
- 出発前:自宅などのWi-Fiに接続し、QRコードを読み込んでeSIMをインストールしておく。
- 台湾到着後:旅行用eSIMをモバイルデータ通信に設定し、その旅行用回線の「データローミング」をオンにする。
現在の公式の設定ガイドも、出発前のWi-Fi環境でのインストールを勧めています。同社は、対象の旅行用プランの範囲内で追加のローミング料金は発生しないと説明しています。設定時には、普段日本で使っている主回線と、購入した旅行用回線を区別して確認しましょう。
購入前には、使う端末がeSIMに対応し、SIMロックが解除されているかも確認が必要です。手持ちのスマートフォンでの設定方法は、上記の公式ガイドで確認できます。
スマートフォンをなくしたら? ログインとデータの復元は分けて準備
付属のトラベルAIレスキューは、旅行中の困りごとについてAIが案内するサービスです。では、そのサービスを使っているスマートフォン自体をなくした場合はどうなるのでしょうか。
Yamamotoさんによると、ログインに使うのは注文時のメールアドレスです。メールで届くログイン用リンクと6桁のコードは15分間有効。自分のメールを別の端末で読めれば、同行者のスマートフォンなどからログインし、AIへの相談を続けられるといいます。
ただし、ログインできることと、なくした端末の保存情報を取り戻せることは別です。パスポートの写真や予約確認書を入れる保管庫は、初期設定では端末内だけに保存します。クラウドバックアップを使っていなければ、紛失した端末の内容が別の端末に自動で現れるわけではありません。
別の端末での復元に備える場合、同社が勧める出発前の準備は3つあります。
| 準備すること | 確認したいポイント |
|---|---|
| 任意のクラウドバックアップを有効にする | 保管庫の写真・PDF・メモ、登録した電話番号、マイトリップの旅程をバックアップする |
| 16文字の復元コードをスマートフォンの外に控える | 印刷する、家族に預けるなど。会社側での再発行はできない |
| 自分のメールを別の端末でも読めるようにしておく | ログイン用のメールを、紛失した端末以外で受け取れるか確かめる |
同社は、バックアップ対象の情報を端末内で暗号化してから保存する設計だと説明しています。クラウド保存は任意で、端末内だけに置く使い方も選べます。
バックアップを有効にしておいた場合は、別の端末でログインし、復元コードを入力して情報を戻せるとのこと。借りた端末を使い終わったら、ブラウザのサイトデータを消すよう案内しています。
なお、トラベルAIレスキューの公式案内によると、AIから新しい回答を受け取るには通信が必要です。保存済みの手順や情報をオフラインで開く機能とは異なります。また、有人のサポート窓口ではなく、AIによる自動支援です。
キャンペーンは3日間1,500円から。対象プランと購入期間を確認
今回のキャンペーンは、同社が運営する台湾のお寺と神様のメディア「台湾さんぽ」のリニューアルを記念したものです。10月21日の発表によると、対象は日本語の公式サイトで単品購入する「使い放題・本人確認なし」プラン。複数国をまとめて購入するeSIMセットは対象外です。

対象の購入期間は2026年10月21日10時〜11月30日23時59分(日本時間)。eSIMと同時購入するトラベルAIレスキューの料金が、通常の1注文600円から無料になります。eSIMそのものが無料になるキャンペーンではありません。
| 利用日数 | キャンペーン価格(税込) |
|---|---|
| 3日間 | 1,500円 |
| 5日間 | 2,500円 |
| 7日間 | 3,400円 |
| 10日間 | 4,800円 |
| 15日間 | 7,200円 |
| 30日間 | 14,300円 |
価格にはトラベルAIレスキューと、つながらなかった場合に利用状況に応じて最大100%を返金する保証が含まれます。為替の大きな変動などで期間途中に終了する場合もあるため、購入時には公式ページの対象条件と最終価格を確認してください。
料金を見るときには、到着日の夜も1日として数えることを忘れずに。出発前にWi-Fiで設定を済ませ、必要に応じてメールへのアクセス方法と復元コードも確認しておけば、現地で初めて操作する項目を減らせます。
※価格・キャンペーン情報は2026年10月21日時点。日数と通信量の説明は、今回取材した「使い放題・本人確認なし」プランについての回答です。










