櫻井充 個展『イム』完全ガイド:「見る」とは何か?自己存在の深淵に迫る

櫻井充 個展『イム』完全ガイド:「見る」とは何か?自己存在の深淵に迫る

AKIMOTO

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「見る」と「在る」の境界線:櫻井充が問いかける、深淵なる自己の揺らぎ。新作個展『イム』二会場で開催

写真家・櫻井充氏が、2026年7月10日(金)より新作個展『イム(imu)』を、渋谷と上野の二会場で同時開催します。今回のテーマは、「見る/見られる」「在る/在らない」という、私たち自身の存在に深く切り込む根源的な問い。セルフポートレートという手法を通して、一体どんな世界が展開されるのでしょうか。私も今から期待で胸が高鳴っています。

櫻井充氏の作品

櫻井充というアーティストが紡ぐ「存在」の物語

櫻井充氏は、東京都生まれの写真家です。2003年に東京造形大学を卒業後、株式会社アマナに入社し、レタッチャーとして活動されました。2011年に独立してからは、広告、建築、プロダクトといった幅広い分野でその腕を振るい、2014年には自身のスタジオ「MSPG Studio」を設立。2023年からは母校である東京造形大学の非常勤教員も務めるなど、多方面で活躍されています。

彼の写真表現の根底には、常に「存在」や「自己」の在り方を問い続ける姿勢があります。過去の個展もその探求の証です。

  • 『Fe』 (アーツ千代田3331、2020・2021年):初期の作品群。
  • 『BP』 (Sho+1、2022年/京都岡崎 蔦屋書店 GALLERY EN、2023年):家族をテーマとした作品。

これらの作品を経て、今回彼は再び「自己」という、最も身近でありながら最も捉えにくいテーマへと視線を向けます。数々の国際的な写真賞を受賞してきた櫻井氏が、自己の内面に深く迫る時、一体何が見えてくるのでしょうか?

主な受賞歴には、Konica Minolta Photo Premio Winner(2002)、PX3 Photo Competition Nature/Wildlife Gold Medal(2014)、International Photography Awards(IPA)Professional Architecture/Industrial 1st Place(2019)、Sony World Photography Awards 2023 Professional Architecture & Design Shortlistなど、輝かしい実績が並びます。これらの経歴からも、彼の作品が単なる美しさだけでなく、深い洞察力に裏打ちされていることが伺えますね。

『イム』が問いかける「見ること」の真実

今回の個展『イム』の核となるのは、仏教哲学における「秘仏」の概念です。秘仏とは、特定の時期以外は公開されない仏像のこと。普段目にすることができないからこそ、その存在はより神聖に、そして謎めいて感じられます。櫻井氏は、この「観測されることによって姿を変える存在のあり方」を、自己の探求へと転用しています。

櫻井充氏の作品

「見ることによって姿を変える存在のあり方を通して、固定された自己像では捉えきれない揺らぎを見つめています。」と櫻井氏は語ります。 セルフポートレートという、写真家自身が被写体となる手法を用いることで、彼は 「見られること」で常に変化し続ける自己の姿を浮き彫りにするのです。まるで、水面に映る月のように、見ようとすればするほど揺らぎ、捉えきれなくなる。そんな自己の多面性や曖昧さを、複数の視点と時間を重ね合わせた写真表現によって提示します。

この展覧会は、私たちが日々認識している「自分」という存在が、実はどれほど不安定で、見る角度や時間によって表情を変えるものなのかを、静かに問いかけてくるでしょう。

櫻井充氏の作品

渋谷と上野、二つの空間で体験する『イム』の世界

今回の個展の大きな特徴は、渋谷の「BAU SHIBUYA」と上野の「Sho+1」という、趣の異なる二会場で作品が展開されることです。 これは非常に興味深い試みです。同じ作品群でありながら、会場の雰囲気や空間構成によって、鑑賞者の受け止め方や感じ方が大きく変わる可能性があります。

渋谷のトレンド感とアートが融合する空間と、上野の歴史と文化が息づく空間。それぞれの場所で作品がどのように「呼吸」し、私たちに語りかけてくるのか。二会場を巡ることで、より多角的に作品を体験し、自身の「見る」という行為そのものを問い直す貴重な機会となることでしょう。

ぜひ、両会場を訪れて、それぞれの空間が作品にもたらす化学反応を肌で感じてみてください。

作家プロフィール写真

開催概要:見逃せないアート体験を!

櫻井充「イム」Mitsuru Sakurai “imu”は、2026年夏の東京で開催されます。詳細はこちらでチェックし、ぜひ足を運んでみてください。

【第一部】

  • 会期: 2026年7月10日(金)– 7月19日(日)
  • 開廊時間: 12:00–18:00 ※最終日は16:00まで
  • 会場: BAU SHIBUYA
  • 住所: 〒150-0041 東京都渋谷区神南1丁目4−22
  • アクセス:
  • JR渋谷駅より徒歩13分
  • JR原宿駅/東京メトロ明治神宮前駅より徒歩9分
  • URL: https://www.kuwasawa.ac.jp/baushibuya.html
  • TEL: 090-3686-8313

BAU SHIBUYAの外観?

【第二部】

  • 会期: 2026年7月24日(金)– 8月29日(土)
  • 開廊時間: 12:00–18:00
  • 休廊日: 日曜・月曜・祝日 夏季休廊:2026年8月9日(日)– 8月17日(月)
  • 会場: Sho+1
  • 住所: 〒110-0005 東京都台東区上野1−4−8 上野横山ビル1F
  • アクセス:
  • 東京メトロ千代田線 湯島駅 出口6より徒歩1分
  • 東京メトロ銀座線 末広町駅 出口4より徒歩5分
  • URL: https://shoplusone.com
  • TEL: 03-6280-3738

Sho+1の入口?

オープニングレセプション

  • 日時: 2026年7月23日(木)18:00–20:00
  • 会場: Sho+1

主催:plana inc. 「言語化できない価値を、映し出す。」をコンセプトに、写真・映像・編集を軸としたクリエイティブ制作を行う会社です。企業のブランディング支援からアーティストの自主企画まで、幅広く手掛けています。 公式サイト:https://www.plana.ltd/

plana inc.のロゴ?またはオフィスの一部?

櫻井充氏の個展『イム』は、ただ作品を鑑賞するだけでなく、自分自身の「見る」という行為、そして「在る」という存在そのものについて深く考えるきっかけを与えてくれるでしょう。ぜひこの機会に、渋谷と上野の二会場で展開される深遠なアートの世界を体験してみてください。

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