【山崎タクマ】ミラノサローネで“モノ”になる!常識を揺さぶる「Bio-Vide」の衝撃

【山崎タクマ】ミラノサローネで“モノ”になる!常識を揺さぶる「Bio-Vide」の衝撃

AKIMOTO

ライター紹介:
プレスリリース業界歴10年の経験を持つMONOLABファウンダー兼編集長。マーケティング経験と独自の視点で、注目すべきプロダクトを厳選。最新のAIツールも活用しながら、プレスリリース1万件以上/月を効率的に分析し、真に価値あるトレンドを発掘。読者から「知りたかった情報が見つかる」と評価され、立ち上げから3ヶ月で月間30万PVを達成。

シェアする

驚愕のミラノサローネ出展!「物質調律家」山崎タクマが挑む、モノと生命の境界線

2026年4月、世界中のデザインの最先端が集まるイタリア・ミラノが、ある日本人デザイナーの挑戦に沸き立つでしょう。35歳以下の若手デザイナーの登竜門「SaloneSatellite」に選出されたのは、異色の肩書きを持つ「物質調律家」、山崎タクマ氏。彼が発表するのは、私たち人間が持つ「生命」と「モノ」に対する認識を根底から揺さぶる、衝撃的なプロジェクト「Bio-Vide : Becoming Object」です。

私がこの情報を目にした時、まず心を奪われたのは「物質調律家」という言葉でした。一体どんな人物が、どんな想いでこの領域に足を踏み入れたのでしょうか?彼の哲学と、世界へと発信する新たな作品について、深く掘り下げていきます。

「モノと生命の境界」を問う、10年間の探求

山崎氏のプロジェクト「Bio-Vide(バイオ・バイド)」は、実に2014年から続く、10年越しの壮大な探求です。彼は、生物学的な定義ではなく、 「有生性(アニマシー)」 という、私たちが「生き物らしさ」を感じる心の働きに注目します。

考えてみてください。なぜ私たちは、蚊は躊躇なく殺せるのに、犬には抵抗を感じるのでしょうか?同じ生き物でありながら、そこに差が生まれるのはなぜなのか。あるいは、日常的に使うメガネと、亡くなった祖父の形見のメガネでは、なぜ扱い方が全く異なるのでしょう?どちらも「モノ」であるはずなのに、私たちの心の中では特別な存在感を放ちます。

山崎氏が取り組むのは、まさにこの曖昧で揺らぎのある境界線。彼は、ただ考えるだけでなく、実際に素材開発や作品制作を通じて、その問いに挑んできました。

  • 牛骨のハンガーに牛革をかけるインスタレーション
  • 魚皮を自ら鞣(なめ)すという、生命と物質の変換作業
  • そして、落ち葉を構造体として再構成する独自の板材開発で、特許まで取得

これらの実践は、生き物の死骸や自然素材の個体差、集合性といった要素から、私たちが無意識に感じ取る「生命性」と「物質性」の間の知覚の揺らぎを、自身の感覚の中に蓄積するプロセスだったのです。

この深遠な探求の背景には、獣医師だったお父様の影響があると言います。幼少期から、口にする肉が「生命から食べ物へ変換された結果である」という事実を肌で感じてきた経験が、山崎氏の原点になっているのです。命の循環、そしてその先の物質への変容を見つめる視点は、まさに「物質調律家」の真骨頂と言えるでしょう。

自身を「モノ」として展示する衝撃作「Becoming Object」

そして今回、ミラノで発表される新作が、この探求をさらに深く、そして衝撃的な方向へと導きます。その名も「Bio-Vide : Becoming Object(バイオ・バイド:ビカミング・オブジェクト)」。

山崎氏はこの作品で、これまでの「生命側」からモノを語る視点を反転させ、なんと作家自身が「モノの側」に立つという試みを行います。


葉のマスクをつけた人物の画像。背景は黒で、マスクには葉の模様が施されている。マスクの左側には、展示会のタイトルや詳細が書かれたテキストがある。


彼自身が開発した落ち葉の板材で制作された、高さ約1.7mの双子の椅子。その一脚に、山崎氏は自らが落ち葉で構成された仮面を装着し、静かな「モノ」として空間に配置されるのです。「物の側の感覚を知りたかった」という彼の言葉は、その挑戦の深さを物語っています。

そして、もう一脚の椅子には、生成AIを活用した作品「PromPlant / HeartBeat」が展示されます。これは、山崎氏自身の心拍データをもとに生成された植物像。自身の「身体」、そこから得られる「データ」、そして「物質」である椅子や落ち葉の仮面が鮮やかに対比され、生命とモノ、そしてテクノロジーの関係性を多角的に問いかけます。

この作品は、観る者に強烈な印象を与えるだけでなく、山崎氏自身の今後の制作活動にも、新たな発想と表現をもたらすことでしょう。

世界が注目する展示の詳細

この前衛的な作品を、ぜひあなたの目で確かめてみてください。

項目詳細
会期2026年4月21日(火)~4月26日(日)
会場Fiera Milano, Rho (イタリア・ミラノ)
出展部門SaloneSatellite (35歳以下の若手デザイナー対象部門)
ブースPavilion 7 / Booth E35

茶色を基調とした、葉の模様が施された背もたれと、その下に小さな台座がついた椅子のようなオブジェ。正面には植物の絵が飾られており、台座には壺のようなものが置かれている。背景は白い布で覆われている。


「Industrial Artistry」を提唱する、物質調律家の軌跡

山崎タクマ氏のプロフィールを見ると、その多彩な才能と確かな実力に驚かされます。1990年北海道生まれの彼は、多摩美術大学プロダクトデザイン専攻を次席で卒業後、キヤノン株式会社で一眼レフカメラやレンズのデザインを担当しました。精密機器の最前線で培われた技術力と美意識は、彼の作品にも脈々と息づいています。

在職中から自身の哲学に基づく作品制作を開始し、Lexus Design Award、KOKUYO Design Awardなど、国内外で数々のデザインアワードを受賞。2021年に独立後は、2社を経営しながら、塗装や表面処理の微差まで管理する「インダストリアルデザイン」と、思想や哲学を物語として提示する「芸術」という、異なる領域を横断する活動を展開。この実践の中から、彼独自の概念 「Industrial Artistry(インダストリアル・アーティスリー)」 を提唱しています。

2025年にはニューヨークのギャラリーと契約し、マンハッタンで個展を開催。作品がプライベートコレクションに収蔵されるなど、その活動は既に国際的な評価を得ています。さらに近年は、宇宙船設計やスペースコロニー構想といった地球外環境における人間と物質の関係性にもテーマを広げ、ロボットデザインを中心に、映像、音楽、ファッション、絵本制作と、その活動領域はとどまるところを知りません。

主な経歴と受賞歴(一部抜粋)

  • 2015年: 多摩美術大学プロダクトデザイン専攻卒業
  • 2016年: 卒業制作「Bio-Vide」がミラノで招待展示、Lexus Design Award 2016 受賞、materialPREIS 2016 グランプリ(ドイツ)
  • 2018年: KOKUYO Design Award 2018 グランプリ/オーディエンス賞
  • 2019年: TAKUMA YAMAZAKI DESIGN 合同会社 設立
  • 2020年: iF Design Award 2020 受賞(ドイツ)
  • 2023年: CES Innovation Awards 2023 受賞(米国)
  • 2025年: ニューヨークにて個展「Industrial Artistry」開催

プロジェクトを支える匠の技:技術協力企業

山崎氏の独創的なビジョンを実現するには、確かな技術力が不可欠です。今回のミラノ出展には、二つの強力な企業が技術協力として参加しています。

  • 【ふつか印刷】 シルクスクリーン印刷技術を核に、手仕事による高品質な仕上がりを追求する印刷会社。素材やデザインに応じた柔軟な発想で、印刷の可能性を広げています。山崎氏の作品における繊細な表現や素材感の追求に、彼らの技術が貢献していることは想像に難くありません。

  • 【SPACEAGENT株式会社】 航空宇宙部品の加工マネジメントを手掛ける企業。樹脂・金属問わず多様な加工技術を宇宙開発に応用し、超難加工にも挑戦する彼らの技術は、探査ロボットやロケットなど、未来の宇宙産業を支えています。今回の作品で、生成AIやデータといった最先端の要素を取り入れる中で、彼らの技術力が山崎氏の表現を物理的に具現化する上で、重要な役割を果たしたことでしょう。

あなたも「モノ」の視点から世界を見てみませんか?

山崎タクマ氏がミラノサローネで発表する「Bio-Vide : Becoming Object」は、単なるデザイン作品ではありません。それは、私たちが普段意識することのない「モノ」たちの視点から、世界を再認識する機会を与えてくれます。

彼が「モノの側の感覚を知りたかった」と語るように、この展示を通じて得られる経験は、あなたの日常に対する見方をも変えるかもしれません。生命と物質の境界で揺れ動く知覚。その問いかけは、デザインの領域を超え、哲学的な思索へと私たちを誘います。

もし、この刺激的なコンセプトに心惹かれたなら、ぜひ山崎タクマ氏の公式サイトを訪れてみてください。彼のこれまでの作品や活動に触れることで、さらに深い洞察が得られることでしょう。

山崎タクマ 公式サイト

コメント (0)

読み込み中...

おすすめ記事

岡本太郎アトリエの奇跡!ジャズ新譜『プラーナ』で「音の生命体」に出会う
岡本太郎アトリエの奇跡!ジャズ新譜『プラーナ』で「音の生命体」に出会う

「いつも同じような音楽ばかりで刺激が足りない…」そう感じていませんか? 新譜『プラーナ』は、あの岡本太郎のアトリエで生まれた、実力派3人による予測不能な完全即興ジャズ。タブラやレア楽器が織りなす音は、まるで静謐な空間に彫像された「音の生命体」です。この記事を読めば、なぜこの一枚があなたの音楽観を揺さぶるのか、その驚きの秘密と深い魅力がわかります。私も最初は半信半疑でしたが、その体験に言葉を失いました!

2026/07/21

【大人レゴ】名画「接吻」をブロックで再現?レゴ®アート Gustav Klimtが誘う至福の芸術体験
【大人レゴ】名画「接吻」をブロックで再現?レゴ®アート Gustav Klimtが誘う至福の芸術体験

世界中で愛されるグスタフ・クリムトの「接吻」が、まさかレゴ®ブロックで蘇るなんて信じられますか?私も最初は驚きを隠せませんでした。この記事では、4,000ピースの「レゴ®アート Gustav Klimt <接吻>」が織りなす重層的な質感と輝き、そして完成までの没入感あふれる創作体験を徹底解説。あなたもこの唯一無二のアートを自宅に飾ってみませんか?

2026/07/16

【梅田上陸】「INVISIBLE MUSEUM」五感で巡る!私が驚いた“見えない”アート体験の全貌
【梅田上陸】「INVISIBLE MUSEUM」五感で巡る!私が驚いた“見えない”アート体験の全貌

「視覚が世界の8割」という常識、本当にそうでしょうか?LITTLE ARTISTS LEAGUEが贈る「INVISIBLE MUSEUM」が、あなたの五感を揺さぶる全く新しいアート体験を梅田で提供します!私も最初は半信半疑でしたが、この無料イベントは、見えないからこそ見えてくる「大切な何か」を教えてくれました。この記事を読めば、想像を超える感動と多様性への気づきが得られるでしょう。

2026/07/15

【スタートアップワールドカップ2026東京】モリサワ協賛で見える未来!夢掴むヒントはフォントにあり?
【スタートアップワールドカップ2026東京】モリサワ協賛で見える未来!夢掴むヒントはフォントにあり?

世界を変えるアイデアを持つあなたへ。1.5億円の優勝投資賞金がかかる世界最大級ピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ2026」東京予選が開催されます!私も最初は半信半疑でしたが、モリサワが協賛するこの舞台には、単なる資金調達以上の価値があると感じました。この記事では、イベントの魅力を深掘りし、モリサワブースで得られる意外なヒントを解説。未来を掴む鍵が、実は「Morisawa Fonts」にあるかもしれません!

2026/07/13

【名古屋】大名古屋ビルヂングで「Smile」に出会うデジタルアート体験!
【名古屋】大名古屋ビルヂングで「Smile」に出会うデジタルアート体験!

日常の喧騒を忘れ、心をリフレッシュしたいあなたへ。大名古屋ビルヂング5階スカイガーデンに、デジタル額縁で楽しむ「Smile ART COLLECTION」が期間限定で登場しました!最先端技術と心温まるアートが融合した、これまでにない鑑賞体験をあなたにお届けします。私も訪れて、その魅力に思わず笑顔になりましたよ。

2026/07/02

【六本松 蔦屋書店】YUGO. × さくらいはじめ「EXHIBITION『Yeh』」で、アートの化学反応を目撃せよ!
【六本松 蔦屋書店】YUGO. × さくらいはじめ「EXHIBITION『Yeh』」で、アートの化学反応を目撃せよ!

「パンク」と「ポップ」、一見相容れない二つの世界が、六本松 蔦屋書店でまさかの融合!アーティスト YUGO. と さくらいはじめによる「EXHIBITION『Yeh』」は、あなたの想像を軽々と超えるアート体験です。私も最初は「どんな作品が生まれるんだろう?」と期待に胸を膨らませました。描き下ろし共作から、目の前で繰り広げられる圧巻のライブペイントまで、この記事を読めば、ここでしか味わえない「創造のエネルギー」のすべてがわかります。

2026/06/24

 和泉市久保惣記念美術館:モネ、ゴッホ、ピカソ!初の全点公開で心が震える西洋絵画の旅
和泉市久保惣記念美術館:モネ、ゴッホ、ピカソ!初の全点公開で心が震える西洋絵画の旅

美術愛好家なら一度は夢見たことがあるでしょう。あの名作、あの巨匠の作品を、一度に全てじっくり鑑賞できる機会を!和泉市久保惣記念美術館で、開館以来初の「久保惣の西洋絵画」全点一挙公開が実現します。モネ、ルノワール、ゴッホ、ピカソ…歴史に残る巨匠たちの珠玉のコレクションが目の前に。この記事を読めば、本展の見どころから特別出品されるモネ《セーヌ河の朝》の魅力まで、あなたの鑑賞体験を最大限に高める情報が手に入ります。私もこの奇跡の展覧会に胸が高鳴っています!

2026/06/19

【THE EASTERN OBSERVER】日本とアジアの「今」を深掘り!日英バイリンガル文芸誌の衝撃
【THE EASTERN OBSERVER】日本とアジアの「今」を深掘り!日英バイリンガル文芸誌の衝撃

「日本の文化をもっと深く知りたい、けれど世界からはどう見えているんだろう?」そう感じたことはありませんか? 新創刊の『THE EASTERN OBSERVER』は、日本とアジアの現代文芸・アートを日英バイリンガルで世界に発信する、まさに「文化の架け橋」です。著名なクリエイターたちの息吹を、この一冊で体験できます。私も最初に手に取った時、その熱量に驚きました!

2026/06/12

櫻井充 個展『イム』完全ガイド:「見る」とは何か?自己存在の深淵に迫る
櫻井充 個展『イム』完全ガイド:「見る」とは何か?自己存在の深淵に迫る

あなたは「自分」を本当に見つめていますか?現代美術家・櫻井充氏の新作個展『イム』は、セルフポートレートを通じ「見る/見られる」という根源的な問いを投げかけます。渋谷・上野の二会場で繰り広げられる写真表現は、私たち自身の存在の揺らぎを教えてくれるでしょう。この記事を読めば、この現代アート展の魅力を深く理解し、きっとあなたの世界の見方を変えるはずです。

2026/06/11

【私が驚いた!】フェルメールの全てがわかる!『なるほどフェルメール』で名画の秘密を完全解読
【私が驚いた!】フェルメールの全てがわかる!『なるほどフェルメール』で名画の秘密を完全解読

あなたも一度は、フェルメールの絵画が放つ「静かな輝き」に心奪われたことがあるでしょう。2026年、門外不出の《真珠の耳飾りの少女》が14年ぶりに来日!この奇跡的な機会を100倍楽しむために、『なるほどフェルメール』は必読の一冊です。全35作品の隠されたトリックから画家の知られざる生涯まで、この完全ガイドで「光の魔術師」の魅力を深く知り、美術館での感動を何倍にも高めてみませんか?

2026/06/08

unimocc「飲む名画」ゴッホ『星月夜』で感動の夏アート体験!
unimocc「飲む名画」ゴッホ『星月夜』で感動の夏アート体験!

「もう一度飲みたい!」とSNSで多くの声が寄せられた、あの“幻のドリンク”が大阪・谷町のアートカフェunimoccに帰ってきました!ゴッホの名画『星月夜』を忠実に再現した「飲む名画」は、まさに五感で楽しむアート作品。この記事を読めば、その息をのむ美しさと、心躍る爽やかな味わいの秘密、そして特別なアート体験の魅力が全てわかります。この夏、感動の一杯をぜひご体験ください!

2026/05/27

【神宮前】街全体が遊び場に!? Jinny Playground「体験型アート」の驚き
【神宮前】街全体が遊び場に!? Jinny Playground「体験型アート」の驚き

最近、日常にちょっと飽きていませんか?渋谷・神宮前で、そのマンネリを吹き飛ばすような驚きのアート体験が始まっています!「Jinny Playground」は、街路灯がアート作品に変わり、街全体が遊び場になる画期的なプロジェクト。この記事を読めば、大人も童心に帰れるインタラクティブなアートの魅力と、そのユニークな楽しみ方が全てわかります。私も最初は半信半疑でしたが、これは必見ですよ!

2026/05/19