香りは、時に記憶を呼び覚まし、時に情景を描き出す魔法のような存在です。そんな「香りの物語」を紡ぎ出す、タイ発のニッチフレグランスブランド 〈Tada Parfumeur(タダ・パフューマー)〉 が、ついに日本に初上陸します!
このニュースを耳にしたとき、私は胸が高鳴るのを感じました。アートとデザイン、そして調香のクラフトマンシップが融合し、「香り」という目に見えない形で“物語”を描くというコンセプトに、ただならぬ魅力を感じたからです。

11月1日(土)からは、東京の阪急メンズ東京1Fで開催される「香跡万里KOUSEKIBANRI」のポップアップストアで、この特別な香りの数々を体験できます。さらに、発売日には創設者のTada Archawong(タダ・アーチャウォン)氏が来日し、予約制のトークイベントも開催されるとのこと。これは見逃せません!
Tada Parfumeurとは? 香りで描くアートピース
2023年にTada Archawong氏によって創設されたTada Parfumeurは、まさに「香りで表現する芸術」を追求するブランドです。彼が目指すのは、単なる良い香りの提供ではなく、感情の揺らぎや記憶の断片を繊細に描き出し、纏う人の個性と深く響き合う“アートピース” としてのフレグランス。
Tada Archawong氏
香りを通じて「自己表現」「感情」「美意識」を探求する――なんてロマンチックなコンセプトでしょう。私たちが日常で何気なく纏う香りが、実は心に静かに触れるアート作品であり、無限の物語を紡ぐきっかけになる。Tada Parfumeurは、そんな香りの可能性を私たちに教えてくれます。
物語を纏う、3つのコレクション
今回日本に上陸するのは、Tada Parfumeurが誇る4つのコレクションのうち、厳選された3つのコレクションです。それぞれのコレクションに、Tada氏の個性や体験、哲学が色濃く反映されています。
1. Permanent Collection:日常に溶け込む洗練された物語
個人的な体験や独自の感性から生まれた物語性を宿しつつも、日常の中でさりげなく纏うことのできる洗練された香りが揃うのが「Permanent Collection」です。

私が特に注目したのは 「Nocturnal Noir(ノクターナル・ノワール)」 。 「静寂の夜、夜型の人々が目覚める世界へと誘う」という説明だけで、すでにその香りに惹きつけられます。革張りのソファ、古書、ウイスキー、スモーキーな香気……。まるで、ミステリアスなバーに足を踏み入れたかのような情景が目に浮かびます。
特に興味深いのは、「普段は避けてきたパチュリをあえて取り入れ、“神秘”を纏わせるための核とした」という点。苦手意識のある香料も、調香師の意図と技術でこんなにも魅力的な「神秘」へと昇華するのかと、Tada氏のクラフトマンシップに感銘を受けました。暖炉の温もりを感じさせるスモーキーさとウイスキーの深みが重なり合う、多層的な香りの奥深さをぜひ体験してみたいですね。
2. Reminiscence Of Japan:日本の情景を閉じ込めた香り
Tada氏の日本での体験から着想を得て生まれたのが「Reminiscence Of Japan」コレクション。出会いや記憶、そしてその土地の空気感や情景が、丁寧に香りとして描き出されています。
Gyokuro

「Gyokuro(玉露)」 は、日本の九州を旅したTada氏が、抹茶とは異なる奥深い緑茶の香りにインスピレーションを受けて生まれた香りです。深く穏やかで、朝露の中で一服の茶を味わうような情景を想像させます。香りを纏うたびに、心が静まり、呼吸が深くなる――現代の忙しい日々の中で、こうした「静寂の体験」を香りで得られるのは、私たちにとって貴重な時間となりそうです。ボトルデザインも、窓から日本庭園を眺めるようなイラストが描かれ、日本の美意識が感じられます。
Emishiki Sensation White

さらに驚きなのは、日本酒ブランド「笑四季(えみしき)」とのコラボレーションによって誕生した 「Emishiki Sensation White(エミシキ・センセーション・ホワイト)」 です。バナナと桃のフルーティーな香りに、ユリやジャスミンの華やかなフローラルノートが重なるという意外性。そしてラストに広がるのは、日本酒特有の清らかで透明感のある余韻。
まるで一杯の日本酒を味わうように、香りの奥に秘められた要素を少しずつ紐解いていく――五感に響く新しい香水体験、私もぜひ試してみたいと強く思いました。日本酒好きの方には特に、この香りがどんな驚きをもたらすのか、興味が尽きませんね。
3. No tales Collection:香りの本質を追求した純粋な魅力
「No tales Collection」は、背景の物語を排し、香りそのものの存在感と純度を追求したコレクションです。メインノートの核に光を当て、香りの本質だけが語りかけます。
Vanilla Mystique

このコレクションからピックアップしたいのは 「Vanilla Mystique(バニラ・ミスティーク)」 。 「バニラ」と聞くと甘くて可愛らしい香りを想像しがちですが、Tada Parfumeurが描くバニラは全く異なります。柔らかく滑らかなバニラを基調としながら、ラムのアクセントとオークウッドの深みが重なり、ほのかに酔わせるようなウッディの余韻が広がるとのこと。ヘリオトロープとジャスミンのパウダリーノート、シダーウッドの落ち着いた香気……これらが織りなすのは、まさに「洗練された大人のバニラ」の世界観です。
一般的なバニラのイメージを覆す、Tada Parfumeur独自の解釈とクラフトマンシップが光る一本。香りを纏うたびに、静かで豊かな余韻が心に広がるという体験は、まさに「香りの本質を追求した純粋な魅力」そのものでしょう。
気になる価格帯と、特別な体験を手に入れる方法
Tada Parfumeurのフレグランスは、オードパルファン50mLで**¥20,900(税込)から¥27,500(税込)** の価格帯で展開されます。ニッチフレグランスとしては標準的な価格であり、そのユニークなコンセプトと精巧な調香を考えれば、単なる香り以上の「アートピース」としての価値を十分に感じられるでしょう。 コスパという視点で見ても、長く愛用できる特別な一本になるはずです。
購入と体験のチャンス!
この特別な香りを体験できるのは、11月1日(土)から始まる阪急メンズ東京1Fのポップアップストア「香跡万里KOUSEKIBANRI」 です。実際に肌に乗せて、その香りの変化や物語を体感してみてください。
そして、この機会を絶対に見逃してほしくないのが、11月1日(土)に阪急メンズ東京5Fで開催されるTada氏のトークイベント(予約制) です。 創作の背景にあるストーリーや、ブランド設立の裏話など、直接Tada氏から聞ける貴重な機会。香りをより深く理解し、その魅力に触れる絶好のチャンスです。
オンラインでは、香跡万里の公式オンラインストア(Base)でも購入が可能です。
- 阪急メンズ東京ポップアップ情報:
- 期間:2025年11月1日(土)より取扱開始
- ポップアップ詳細:https://web.hh-online.jp/hankyu-mens/contents/news/008702/
- WEBカタログ:https://web.hh-online.jp/hankyu-mens/goods/list.html?shoptype=1&cid=b_mss_msb_ksb
- Tada氏トークイベント(予約制) :
- 詳細・予約:https://reserve.hankyu-hanshin-dept.co.jp/events/detail/pd-1759478504606?_bdld=szn3I.pEvzHF7.1761466065
- オンラインストア:
- 香跡万里Base:https://www.kousekibanri.com
- 公式SNS:
- Instagram:https://www.instagram.com/kousekibanri_official/
- X :https://x.com/kousekibanri/
- YouTube :https://www.youtube.com/@kousekibanri_ONAIR
- お問い合わせ:
- [email protected]
まとめ:Tada Parfumeurが織りなす、あなただけの香りの旅へ
Tada Parfumeurの日本初上陸は、単なる新しい香水の登場ではありません。それは、私たちが「香り」というものをどう捉え、どう日常に取り入れるかという、美意識やライフスタイルを再考する機会を与えてくれます。
感情や記憶、情景を繊細に描き出すTada Parfumeurの香りは、きっとあなたの個性と深く響き合い、日々の生活に新たな彩りと物語を加えてくれるはずです。ぜひ、この機会に阪急メンズ東京のポップアップストアへ足を運び、Tada Parfumeurが織りなす香りの世界を、五感で体験してみてください。あなただけの「香る物語」を見つける旅が、今、始まります。











