株式会社momo(東京都豊島区)と一般社団法人ウーマンフードヘルス協会は、共同で「腸妊活®支援システム」の特許を出願した。本システムは、妊活における学習から実践、継続までのサイクルをデジタル技術で支援し、個人の体調や行動に合わせたパーソナルな妊活サポートを実現するものである。これにより、これまで「続かない」とされてきた妊活の課題解決を目指す。
本システムの基盤となる「腸妊活®」は、腸内環境の改善を軸に生活習慣をサポートするプログラムである。累計30,000名超のLINE登録者と800名超の受講者を抱え、日本初のパーソナル妊活プログラムとして認定されている実績を持つ。しかし、受講者からは「学んだ知識を行動に変えられない」「続ける仕組みが欲しい」といった継続性に関する課題が指摘されており、本システムはその“行動の壁”を乗り越えるために開発された経緯がある。
特許出願中の「腸妊活®支援システム」は、以下の3つの連携力を特徴とする情報処理システムである。第一に、ユーザーの日々の体調データ、行動記録、学習コンテンツをシームレスに連動させ、パーソナルなアドバイスを提供する。第二に、システムへの記録入力に基づいた最適なコンテンツ配信と、専門カウンセラーとの連携支援を双方向で実現する。第三に、行動リマインドや達成の可視化といった「ナッジ的要素」を組み込み、ユーザーが無理なく望ましい習慣を形成できるよう後押しする。一般社団法人ウーマンフードヘルス協会の川添あき代表理事は、「頑張る妊活」から「整える妊活」への新しい価値観を形にしたものであると述べている。
本システムは現在の「腸妊活®」プログラムの進化版として、その効果を最大化するための基盤となる。具体的なシステム単体での価格設定や購入方法は今後のサービス展開に期待が寄せられるものの、既存の800名以上の受講者に対し、より質の高いパーソナルなサポートが提供される見通しである。将来的には、学習管理機能の拡張、海外展開への対応、医療機関・自治体・企業とのデータ連携を通じて、「腸から整える妊活」を軸とした新しい妊活のスタンダードを創造する狙いがある。













