猛暑の夏、水分補給だけでは不十分!
今年の夏も、本当に記録的な暑さでしたね。朝起きた瞬間から汗が止まらず、日中はうだるような暑さにぐったり……。皆さんも、連日の猛暑で心身ともに疲弊しているのではないでしょうか?
多くの方が夏の体調管理として真っ先に思い浮かべるのが「水分補給」だと思います。実際、ある調査では、夏バテ対策を意識している人の約8割が「水分補給」を挙げているんです。もちろん、水分補給は非常に大切。でも、それだけでは十分ではないとしたらどうでしょう?
実は、この長引く暑さが、私たちの体に「暑さ負債」という“借金”を溜め込んでいる、と医師の姫野友美先生は警鐘を鳴らしています。この「暑さ負債」が、涼しくなる秋口に「秋バテ」として現れる真犯人だというのです。一体、「暑さ負債」とは何なのでしょう? そして、その“借金”を返済し、健やかな毎日を取り戻すにはどうすれば良いのでしょうか。
今回は、この「暑さ負債」の正体と、その対策のカギを握る驚きの栄養素、そして手軽に取り入れられる「リセッ豆乳レシピ」について、深く掘り下げてご紹介します。
“体の借金”にご用心!「暑さ負債」の正体とは?
「暑さ負債」とは、日々の厳しい暑さによって体に蓄積されていく疲労や体調不良のこと。例えるなら、まるで「体の借金」 のようなものです。この借金が返済されずにどんどん膨らんでいくと、やがて心身が“破綻”寸前になり、秋口に「秋バテ」として深刻な不調を引き起こす可能性が高いと言われています。
具体的に、どんな症状に心当たりがありますか?
- 一晩寝ても疲れが取れない、常にだるい
- 倦怠感が続く
- 頭痛がする
- 胃腸の調子が悪い(便秘、下痢、消化不良など)
これらの症状は、「暑さ負債」が溜まっているサインかもしれません。特に、大量の汗をかくことで、カルシウムやマグネシウムといった重要なミネラルが失われ、胃腸の働きが低下してしまうこともあります。
あなたの「暑さ負債」がどの程度なのか、まずは以下のチェックリストで確認してみてください。
もし当てはまる項目が多いと感じたなら、今すぐ対策を始めることが重要です。
監修医:姫野友美先生のご紹介
今回の記事の内容は、ひめのともみクリニック院長の姫野友美先生に監修いただいています。長年の臨床経験に基づき、私たちの健康をサポートする貴重なアドバイスをくださっています。
衝撃! 夏バテ対策の75.8%が「水分補給」だったが…
先ほど触れたアンケート調査では、「夏バテ対策として何をしているか」という問いに対し、なんと75.8%の人が「水分補給」と回答しました。一方で、「栄養バランスの取れた食事」は36%、「運動」は23.4%と、大きく差が開いています。
この結果を見て、私が感じたのは「やっぱりそうか」という納得感と同時に、「これでは隠れ夏バテが進行してしまうかもしれない」という危機感でした。多くの人が「水分補給」に意識が集中しすぎているのかもしれません。
姫野先生も、「水分補給だけでは不十分」と指摘されています。一体なぜなのでしょう?
「暑さ負債」を「返済」するカギは「たんぱく質」にあった!
姫野友美先生によると、「暑さ負債」を溜めないために、特に意識したいのが「たんぱく質、ビタミン、ミネラルをこまめに摂る重要性」だそうです。
〇特に重要な「たんぱく質」の役割
「暑さ負債」対策で最も注目すべき栄養素は、実はたんぱく質なのです。私たちの体は、暑さに対応するだけでも大量のエネルギーと栄養素を消費します。このとき、体内で働く「酵素」がフル回転しているのですが、この酵素の材料となるのがたんぱく質です。
たんぱく質が不足すると、酵素が十分に生成されず、体の状態を一定に保つ「恒常性(こうじょうせい) 」や、温度変化に適応するための「代謝活動(たいしゃかつどう) 」が滞り、疲労回復が遅れてしまう原因になるのです。
そして、ただ摂れば良いというわけではなく、 “動物性”と“植物性”のたんぱく質をバランスよく摂ることが重要だと言います。動物性たんぱく質は吸収効率が高いですが、脂質の摂りすぎにつながる可能性もあります。だからこそ、植物性たんぱく質と組み合わせることで、より健康的で効率的な体づくりにつながるのです。
〇発汗で失われる「ミネラル」、貯蔵できない「ビタミン」
さらに、夏の大量の発汗は、体からミネラルを奪い去ります。例えば、1リットルの汗で約0.5mgもの鉄分が失われると言われているから驚きですよね。寒い季節よりもはるかに多くのミネラルが不足しがちになります。
そして、**たんぱく質、ミネラル、水溶性ビタミンは、残念ながら体内に貯めておくことができません。**ということは、不足した分を補うためには、毎日、そしてこまめにこれらの栄養成分を摂取し続けることが非常に重要になってきます。まさに「体の借金」を毎日少しずつでも「返済」していくイメージです。
夏の頼れる味方!「豆乳」が解決策になる3つの理由
「たんぱく質、ビタミン、ミネラルをこまめに摂る」と聞くと、なんだか大変そう…と感じる方もいるかもしれません。そこで姫野先生が強く推奨するのが、手軽に摂れる「豆乳」です。
なぜ豆乳が「暑さ負債対策」にこれほど有効なのでしょうか?
- 手軽なたんぱく質補給! 豆乳は、疲労回復に不可欠な植物性たんぱく質を豊富に含んでいます。食欲不振でなかなか食事が喉を通らない時でも、豆乳なら比較的スムーズに摂りやすく、効率的に疲れた体をサポートしてくれます。さらに、血液循環を良くする働きも期待できるそうですよ。
- 夏に不足しがちな栄養素をまとめてチャージ! 汗で失われやすいビタミンB群やカリウム、マグネシウムといったミネラルを、水分と一緒に一度に補給できるのが豆乳の大きな魅力。これ一本で、体の消耗を補い、体調維持に貢献してくれる頼もしい存在です。
- 夏バテ対策食材と相乗効果! 豚肉やうなぎなど、夏バテ対策の定番食材と豆乳を組み合わせることで、たんぱく質の摂取量がぐっと増加します。動物性と植物性のたんぱく質バランスが整い、相乗効果で「暑さ負債」を溜めない体づくりを強力にサポートしてくれるのです。
実践! 栄養満点「リセッ豆乳レシピ」で暑さ負債を返済!
そんな豆乳を美味しく、そして賢く摂取できるのが「リセッ豆乳レシピ」です。今回は、特に夏にぴったりの「豆乳担々冷やし蕎麦」をご紹介します。
豆乳担々麺は近年、カフェやレストランでもよく見かけるようになりましたが、このレシピはさらにアレンジが加えられています。ビタミンB群が豊富な蕎麦と豚ひき肉を組み合わせることで、動物性たんぱく質21.9g/植物性たんぱく質19.1gと、バランスも抜群! ネギなどの薬味を添えれば、食欲がない時でもするりと食べられそうです。
<豆乳担々冷やし蕎麦>
●材料(1人分)
- 無調整豆乳…200ml
- そば(乾麺)…1束
【肉味噌】
- 豚ひき肉…120g
- おろしにんにく…小さじ1
- おろし生姜…小さじ1
- 豆板醤…大さじ1/2
- 酒…大さじ1
- 醤油…大さじ1/2
- 味噌…大さじ1/2
- すりごま…大さじ1
- ごま油…大さじ1
【トッピング】
- お好みでネギ適量
●作り方
- そばをパッケージに記載の通りに茹でます。
- (忙しい方は、茹でなくても良いチルドの「ゆで麺(流水麺など)」を用意するのもおすすめです!)
- 耐熱ボウルに肉味噌の材料を全て加えて混ぜ合わせ、電子レンジ(600W)で3分加熱します。
- 一度全体を混ぜ合わせ、追加で600Wで1分加熱します。
- 器に(1)のそば、豆乳を盛りつけた上に、(2)の肉味噌、ねぎをのせれば完成です!
レンジで手軽に作れる肉味噌なので、忙しい日でもさっと作れるのが嬉しいですね。私も早速、今夜の夕食に試してみようと思います!
「リセッ豆乳プロジェクト」とは?
今回の「暑さ負債」対策の重要性を伝えているのは、日本テトラパック株式会社が推進する「リセッ豆乳プロジェクト」です。このプロジェクトは、「たんぱく質の不足や、動物性・植物性たんぱく質のバランスの乱れが様々な不調を招いている」という問題意識から生まれました。
豆乳などの食品・飲料用紙パックを製造している日本テトラパックは、良質な植物性たんぱく質を含む豆乳を私たちの食生活に手軽に取り入れてもらい、動植物性たんぱく質のバランスを整えることで、健康な体づくりをサポートすることを目指しています。
日本テトラパックは1951年にスウェーデンで誕生した、食品加工処理と紙容器充填包装システムの世界的リーディング・カンパニーです。「大切なものを包んでいます (PROTECTS WHAT'S GOOD) (TM) 」というモットーのもと、食品、人々、そして地球を守ることに貢献している企業です。
より詳しい情報は、日本テトラパックのウェブサイトで確認できます。 https://www.tetrapak.com/ja-jp
まとめ:今年の夏こそ「暑さ負債」をゼロに!
今年の夏は例年以上に厳しい暑さでしたが、その疲労が秋まで尾を引かないよう、今からできる対策を始めることが大切です。
「水分補給」はもちろん大切ですが、それだけでは夏の“体の借金”である「暑さ負債」は解消されません。たんぱく質、ビタミン、ミネラルといった栄養素を、毎日こまめに摂取し、「借金」を「返済」していく意識が重要です。
特に、手軽に良質な植物性たんぱく質や不足しがちな栄養素を補給できる「豆乳」は、夏の強い味方になってくれるはずです。今回ご紹介した「豆乳担々冷やし蕎麦」のようなレシピも活用しながら、体の中からしっかり整えて、秋の健やかな毎日を迎えましょう!