ダーウィンも驚愕!?17世紀の異才、マリア・メーリアンの知られざる人生が、中野京子によって鮮やかに蘇る! 美しい昆虫画とともに、彼女の波乱万丈な物語を紐解きます。養老孟司氏も推薦する、科学と芸術が融合した感動の一冊、見逃せません!
【幻の名著、ついに復刊!】中野京子が描く、情熱の昆虫画家マリア・メーリアンの生涯
「虫は腐敗物から自然発生する」—アリストテレスの時代から信じられていたこの説を、たった一人で覆そうとした女性がいたことをご存知でしょうか?それが、今回ご紹介するマリア・メーリアンです。中野京子さんの手によって、彼女の波乱万丈な生涯が鮮やかに蘇る書籍が、NHK出版から発売されました。その名も『虫を描く女 「昆虫学の先駆」マリア・メーリアンの生涯』。
養老孟司氏も推薦! 知られざる先駆者の姿
解剖学者の養老孟司氏も「日本では未だ広く知られざる先駆者の姿を鮮やかにすくい上げた貴重な書」と推薦するこの書籍。ダーウィンやフンボルトよりも前に、独学で昆虫を研究し、精密で大胆な昆虫画集を残したマリア・メーリアン。彼女の業績は、まさに驚嘆に値します。
17世紀の常識を覆した女性
17世紀といえば、まだ昆虫学という学問が存在しない時代。イモ虫とチョウが別の生き物だと考えられていた時代です。そんな時代に、マリア・メーリアンは昆虫がメタモルフォーゼ(変態)する様子を絵で示し、その目で見た真実を伝えようとしました。カトリックの影響が色濃い時代に離婚し、52歳で南米へ調査旅行に出るなど、彼女の行動力と探求心にはただただ圧倒されます。
書籍の内容をチェック!
この書籍は、メーリアン28歳時の処女画集から、研究の集大成である大作『スリナム産昆虫変態図譜』まで、彼女の素晴らしい作品をフルカラー図版で掲載し、詳細に解説しています。目次をみると、彼女の人生を章ごとに区切り、その時々の状況や心情が伝わってくるようです。
- 第一章 フランクフルト時代(〜18歳)小さき虫に神が宿る
- 第二章 ニュルンベルク時代(〜38歳)科学と芸術の幸福な融合
- 第三章 オランダ時代(〜51歳)繭の中で変化は起こる
- 第四章 スリナム時代(〜54歳)悦びの出帆
- 第五章 アムステルダムでの晩年(〜69歳)不屈の魂は何度も甦える
各章のタイトルからも、彼女の人生がいかに波瀾万丈であったかが伺えますね。
著者:中野京子さんについて
著者は、作家・ドイツ文学者として知られる中野京子さん。『「怖い絵」で人間を読む』など、数々のベストセラーを手がけています。彼女の独特な視点と深い知識によって、マリア・メーリアンの生涯がより一層魅力的に描かれていることでしょう。
商品情報
- 書籍名:NHK出版新書742『虫を描く女 「昆虫学の先駆」マリア・メーリアンの生涯』
- 著者:中野京子
- 発売日:2025年4月10日
- ISBN:978-4-14-088742-4
- 定価:1,320円(税込)
- 仕様:新書判 256ページ(内カラー96ページ)
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- NHK出版ECサイト:https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000887422025.html
- Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/4140887427
どんな人におすすめ?
- 歴史に興味がある方
- 美術、特に植物画や昆虫画に関心がある方
- 女性の生き方に刺激を受けたい方
- 中野京子さんのファン
試し読みも可能!
NHK出版デジタルマガジンでは、本書の「はじめに」全文が特別公開されています。購入を迷っている方は、ぜひこちらをチェックしてみてください。https://mag.nhk-book.co.jp/article/70253
まとめ
『虫を描く女 「昆虫学の先駆」マリア・メーリアンの生涯』は、17世紀の知られざる女性科学者の情熱と波乱万丈な人生を、美しい昆虫画とともに堪能できる一冊です。中野京子さんの筆致によって、彼女の業績が現代に鮮やかに蘇ります。ぜひ手に取って、マリア・メーリアンの世界に浸ってみてください。きっと、新たな発見があるはずです!