「原爆資料館」と聞くと、修学旅行などで訪れた記憶がある方も多いのではないでしょうか。しかし、あの施設が最初は「ガレキの展示室」から始まったことをご存知でしたか?被爆80年の節目に、その歴史を紐解く一本のドキュメンタリー映画が、今注目を集めています。
広島のテレビ局が制作した映画が、高円寺で入賞

今回、広島ホームテレビが制作したドキュメンタリー映画 『原爆資料館~語り継ぐものたち~』 が、第17回「座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル」のコンペティション部門で、見事入賞5作品のひとつに選ばれました。
このフェスティバルは、ドキュメンタリー監督の 大島新さん や 是枝裕和さん など、第一線で活躍する方々が関わる映画祭。そこで評価されたというのは、作品の質の高さを物語っていますよね。
私が注目したのは「ガレキの展示室」という言葉

この映画は、累計8,000万人以上が訪れた広島の「原爆資料館」が、どのようにして世界有数の「悲劇の記憶の博物館」になったのかを追った作品です。
私が特に心を掴まれたのは、その始まりが 「ガレキの展示室」 だったという事実。すべてが破壊された壊滅状態の街で、それでも何かを伝えようとした人々の強い意志を感じます。この原点を、テレビ局が長年蓄積してきた豊富なアーカイブ映像で描いているという点も、非常に貴重だと感じます。これは、地元に根ざしてきた放送局だからこそ成し得た仕事でしょう。
“核戦争の瀬戸際” と言われる今、観る意味

プレスリリースにも「“核戦争の瀬戸際” と言われる今」という言葉がありましたが、まさにその通りだと感じます。この映画は、単なる過去の記録ではありません。世界へ静かに、しかし力強く訴え続ける資料館のメッセージを、現代に生きる私たちがどう受け止めるべきか。それを考える大きなきっかけになりそうです。
まずは映画祭で。2026年には全国上映も
この注目の作品に触れる最初のチャンスが、まもなくやってきます。
第17回 座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル
- 開催期間: 2026年2月7日(土)~11日(水・祝)
- 会場: 座・高円寺2(杉並区立杉並芸術会館)
- 『原爆資料館』上映日: 2026年2月10日(火) 10:00~(コンペティション部門入賞作品連続上映内)
- 公式サイト: https://zkdf.net/
フェスティバルでは「情熱と熱狂」をテーマにした特集上映も行われるとのこと。足を運んでみる価値は十分にありそうです。

また、この映画は 2026年中に広島をはじめ全国で上映が予定 されています。映画祭に行けないという方も、ぜひ今後の情報をチェックしてみてください。
歴史を「語り継ぐ」ことの重みと、未来への希望。このドキュメンタリーが私たちに何を問いかけるのか、ぜひスクリーンで見届けたいですね。











