広島から平和への願いを宇宙へ!被爆80年、七夕の夜に広島空港で見上げる「宙(そら)のきぼう」
来る2025年、私たちは戦後80年という大きな節目を迎えます。特に、原子爆弾が投下された広島の地では、平和への願いを改めて噛み締め、次世代へと継承していくことの重要性が増しています。そんな特別な年に、広島の空の玄関口である広島空港で、ある心温まる、そしてちょっぴり壮大なイベントが開催されることを知りました。
その名も「宙(そら)に“きぼう”を」。
宇宙と七夕をテーマに、平和への願いを広島から空へ、さらにその先の宇宙へと届けようという素敵な企画です。このイベントには、広島生まれのユニークな発酵食品メーカー、宇宙とも深いつながりを持つ航空会社、そして広島の空の玄関口である空港が協力しているとのこと。一体どんなイベントなのでしょうか? 私が特に注目したポイントを掘り下げてご紹介します。
宇宙と七夕、そして平和。なぜこの組み合わせ?
いにしえより、七夕は織姫と彦星が出会うロマンチックな夜として、私たちは空を見上げて願いを託してきました。一方、現代の空、つまり「宙(そら)」は、人類の英知によって宇宙飛行士たちが活躍する舞台へと進化しています。
このイベントのコンセプトは、この二つを結びつけることにあります。一年で最も空を見上げる七夕という日に、一人ひとりが心に持つ「平和」という小さな“きぼうの種”を、広大な宙(空)に発信することで、平和への思いを新たにしよう。そして、何の隔たりもない空をキャンバスに、その種が芽吹き、未来へ繋がっていく姿を想像する機会を作りたい。そんな願いが込められているそうです。
被爆80年という歴史的な節目に、悲しみや記憶を風化させず、未来を見据えた平和への願いを、希望の象徴である宇宙や七夕に託すというのは、非常に意義深く、心に響くコンセプトだと感じました。
イベントのメインビジュアルには、夜空を見上げる人々と空港が描かれています
このイベントを企画したのは、広島県尾道市に本社を置く万田発酵株式会社、ANA広島支店、そして広島国際空港株式会社(HIAP) の3社。万田発酵が、国際宇宙ステーション(ISS)に搭載される「宇宙日本食」を広島県で初めて製造した実績があり、さらにANAには、かつて同社に在籍していた大西卓哉宇宙飛行士がいる。そんな縁が結びつき、広島の空の玄関口である空港を舞台に、このユニークな企画が生まれました。まさに、それぞれの強みと平和への思いが結実したコラボレーションと言えるでしょう。
企画1:広島空港で宇宙を身近に感じる「宇宙日本食」企画展
私たちの生活とは遠いようでいて、実は身近になってきている宇宙。今や多くの日本人宇宙飛行士が活躍し、彼らの食を支える「宇宙日本食」というものも存在します。この企画展では、そんな宇宙日本食の世界を垣間見ることができます。
特に注目したいのは、広島県で初めてJAXAの認証を取得し、ISSに搭載されているという 「万田酵素(宇宙用)」 です。
宇宙日本食「万田酵素(宇宙用)」とパッケージ。シンプルなデザインですね。
約1,000日という長い開発期間を経て認証されたというこの万田酵素。53種類の植物性原材料を3年3ヵ月以上かけて発酵・熟成させたものだそうです。宇宙という極限環境で、宇宙飛行士の健康を支えるために選ばれた食品が、実は広島で作られているというのは驚きですし、誇らしいことですよね。
企画展では、他の宇宙日本食の紹介もあるとのことで、宇宙飛行士がどんなものを食べているのか、興味津々です。さらに、宇宙服を着て写真が撮れるフォトスポットもあるそうなので、お子さん連れはもちろん、大人も童心に帰って楽しめるのではないでしょうか。
開催期間: 2025年7月1日(火)~7月7日(月) 各日10:00~15:00 場所: 広島空港 1階国内線到着ロビー
これは、空港を利用する方だけでなく、この企画展を見るためだけに空港に足を運ぶ価値もあるかもしれませんね。宇宙がぐっと身近に感じられそうです。
企画2:あなたの「平和への願い」を宇宙(そら)へ!七夕プロジェクト
このイベントの核となるのが、平和への願いを募集する「七夕プロジェクト」です。あなたが心に描く『平和』に関する願い事を、短冊に託して広島空港の七夕飾りに飾ることができます。
参加方法は二通りあります。
- SNSで参加!
- 【公式】万田発酵 広報のInstagramまたはXアカウントをフォロー。
- 企画の告知投稿に、「#宙にきぼうを」「#広島」「#平和」のハッシュタグをつけて、平和に関する願い事をコメントするだけ!
- 寄せられたコメントは、事務局が短冊に代筆して飾ってくれるそうです。遠方の方でも気軽に参加できますね。
- さらに、SNSでコメントした方の中から抽選で10名にスペシャルプレゼントも!
SNSアカウントのQRコード。ぜひフォローして願いを込めてみましょう!
- 広島空港で直接短冊に記入!
- イベント期間中に広島空港に設置される七夕飾りで、その場で短冊に願い事を書くこともできます。
- こちらは、各日先着順で「発酵のお守り」がプレゼントされるとのこと!これは嬉しいですね。
七夕飾り設置期間: 2025年7月1日(火)~7月7日(月) 設置場所: 広島空港 1階国内線到着ロビー SNSメッセージ募集期間: 2025年6月2日(月)~2025年7月6日(日)
あなたの平和への願いはどんな形でしょうか? 世界平和、身近な人との関係性、未来への希望…。どんな小さな願いでも、それが平和に繋がるものなら、ぜひ空に届けてみませんか? SNSでの参加も手軽で良いですが、もし機会があれば、ぜひ空港に足を運んで、七夕飾りの下で直接願い事を書いてみるのも特別感があって素敵だと思います。
企画3:ANA便搭乗者限定!特別な「発酵のお守り」プレゼント
イベント初日には、ANA便の搭乗者限定で、これまた特別なプレゼントが用意されています。それは、「発酵のお守り」です。
平和と未来への願いを込めた「発酵のお守り」。デザインも素敵です。
この「発酵のお守り」、ただのお守りではありません。「万田酵素(宇宙用)」と全く同じ中身の万田酵素が同封されているんです! 「ISSに滞在する宇宙飛行士のお守りに!」という思いで作られた宇宙食と同じものを、私たちも手にできるなんて、ちょっと感動しますね。
さらに、このお守りには、因島の大山神社でご祈祷いただいた護符が同封され、パッケージには平和と未来への願いを込めて折り鶴再生紙が使用されているとのこと。細部にまで込められたメッセージに、企画者の深い思いを感じます。旅の安全祈願としてはもちろん、平和への願いをいつも身近に感じるアイテムとして、手にしたいですよね。
実施日時: 2025年7月1日(火) 場所: 広島空港 ANA便搭乗口付近 対象便: 広島-東京(羽田)線 NH676便
これは、まさに旅立つ人へのエールであり、広島の地から平和への願いを発信するシンボルとなりそうです。対象便が限られているので、この日にNH676便を利用される方はラッキーですね!
まとめ:「宙(そら)にきぼうを」イベントから受け取れるメッセージ
この「宙(そら)にきぼうを」イベントは、単なる展示や配布イベントではありません。被爆80年という重要な年に、広島という地から、平和への願いを「宇宙」という果てしないキャンバスに描き出すという、明確なメッセージを持っています。
万田発酵の持つ宇宙日本食技術、ANAの宇宙への繋がり、そして広島空港という多くの人が行き交う場所。これらの要素が一つになることで、より多くの人々に平和について思いを馳せ、希望を抱くきっかけを提供しようとしています。
七夕の夜に空を見上げる時、広島空港の七夕飾りや、ISSに滞在する宇宙飛行士、そして宇宙日本食「万田酵素」のことをちょっと思い出してみるのも良いかもしれません。あなたの心の中にある平和への願いは、きっと空を越えて届くはずです。
ぜひ、2025年の七夕は、広島空港で「宙(そら)にきぼうを」見上げてみませんか?